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吉本隆明氏の「反原発」異論(27年6月24日)

 原発のような文明の進展を否定し、穴倉に閉じこもるような人は猿である

 知の巨人といわれ、2012年3月に亡くなった吉本隆明氏は、生前ずっと、反核・反原発の風潮に対し異論を唱えていた。とくに3.11の原発事故のあと、亡くなる前2012年1月の「週刊新潮」に掲載された「反原発で猿になる」は大きな反響を呼んだ。そのタイトルの過激さもあって、読者の半分が逃げてしまったとも言われる。

 吉本氏は、反原発の愚かさについて、つぎのように述べていた。吉本氏は哲学者であると同時に、もともとは優秀な技術者でもあったことから、物事の本質をきちんとわきまえている。

                人類の未来

①知識や科学技術は元に戻すことはできない。どんな退廃的でも、今あるものは否定できない。
②文明の発達は、常に危険との共存である。危険があれば防御策を講じることとのイタチごっこ。
③常に今以上のものをつくるか、考え出すしか方法はない。
④やるべきことは、原発を止めることでなく、放射線に対する防御を完璧にすること。
⑤人間が他の動物と違うところは、こうした努力をあきらめず続けてきたことである。
⑥原発をやめるか進めるかは、本来、科学技術の進歩や文明の発達をどう考えるかの大きな問題
⑦それが、「原発放射能で人が死ぬ」、「反原発で経済破たんする」という問題に矮小化している。
⑧反原発者も推進者も、卑怯な武器である「脅迫」を使うのは問題。とくに放射能の危険を煽る人を、決して許してはいけない。

 私はこれまで、反原発者のあまりの浅薄さ、身勝手さにあきれ、彼らこそ傲慢で残酷だとこき下ろしてきた。また原発の稼働は、単にリスク管理や技術の問題として考えてきた。
 
 しかし吉本氏の思想はもっと大きい。原発問題を文明論として捉えている。そう考えれば、原発のような文明の進展を否定し、穴倉に閉じこもるような輩は人間でない。猿と論争するから、いつまでも埒が明かないのである(そのせいか、小泉元総理の面相も人間離れしてきた)。
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