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逆走する安保改正論議(27年6月23日)

 法案の必要性を憲法問題にすり替え、ほんとに大事なことを議論しないから、アホなのである

 衆院の平和安全法制特別委員会は、安全保障関連法案を審議するなかで昨日、有識者の意見を聞く参考人質疑を行った。特別委には、与野党が推薦した参考人5人が出席。宮崎氏(民主推薦)と小林節慶大名誉教授(野党推薦)の2人が法案を憲法違反と指摘する一方、阪田氏(維新推薦)と西修駒沢大名誉教授(自民推薦)、森本敏元防衛相(公明推薦)の3人が一定の理解を示したという。

 いまやマスコミや国民の多くは、この法案が憲法違反かどうかに注目を移すことになった。したがってこのニュースを取り上げた記事も、見出しには≪歴代の法制局長官が「憲法9条に反する」と指摘≫(22日テレビ朝日系ANN)などと表現している。
 たしかに法案が憲法違反かどうかは大事である。

 しかしもっと大事なのは、この法案が今の日本に必要かどうかである。それが憲法違反かどうか考えるのは、そのあとでいい。どうしても必要なのに憲法違反なら、即刻憲法を変えるべきである。そのためには、憲法変更手続きを簡素化すればいい。昔の憲法が合わないのは当たり前である。法案の必要性で論破すれば、論破された方もただちに憲法改正に賛成する。しなかったらインチキである。
 どうしても必要なことと、それを縛るルール。どちらが大事であるかは、アホでない限りわかる。

 法案が憲法違反だということで、廃案にしようとする輩は、問題をすり替えようとしている。法案の必要性では反論できないから、憲法解釈という異なる土俵に持っていくしかない。法案を出した方も、重要でない方の土俵で、一所懸命相撲を取っている。
 
 だから、今の国会はアホなのだ。
 ほんとに大事なことを議論しようとしないから、小田原評定なのである。その意味では、「今の法体系では国民の安全を守れない。」とした参考人の一人森本敏元防衛相の意見がもっとも優れていた。

 この法案が憲法違反だという学者は、今の日本国憲法こそ、民主主義の身勝手さを凝縮したものであることは、おくびにも出さない。さらに、これまでできた多くの法律(自衛隊法、PKO法など)も憲法違反だらけであることも、棚に上げている。
 ルール(憲法)は守らなければいけないが、ルールにこだわり、変えようとしないのは、致命的に愚かである。
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