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古文書を世界遺産に(27年6月1日)

 軍艦島とは違い、「歴史を直視せよ」といっている韓国は、さすがに反対できない

 昨日の日曜日、2年ぶりに今庄を訪れた。地元ガイドさんによる旧北国街道の旧跡案内のあと、「未来へつなぐ地域づくりの基礎・歴史遺産」という演題で涛声学舎代表の多仁照廣氏の講演を聴いた。
 今庄は、京都と北陸、若狭と越前をつなぐ交通の要衝として栄えた宿場町である。2年前もガイドさんの案内で見学したのに、一割も覚えていない。たぶんこれから、何回も行って話を聞かないと、記憶に残ることはないと思う。

 今庄 街並み H27.5.31 今庄 本陣跡 H27.5.31  古文書を歴史遺産に 多仁先生 H27.5.31

 それより今回、多仁照廣氏の講演が面白かった。氏は講演で、歴史遺産である古文書を保存することの重要性について述べ、とくに
 「日本の村や町に遺された大量の古文書を、世界遺産に」と訴えていた。

 日本の文字文化は、つぎのような優れた特性を持っている。

≪①室町時代から江戸時代に発達した寺子屋教育によって、識字率が高い。
 ②和紙と墨という優れたメディアがあった。
 ③江戸時代は、戦争のない平和な時代。
 ④江戸時代の裁判は先例主義だったので、山や水、境界、租税など他と訴訟になった場合の証拠として記録が遺された。
                                  ・・・・多仁照廣氏講演資料より≫

 古文書といっても、なにも文化財でなくていい。各地の庄屋や大店、代官所にあるようなもので、今も民家に保存してある。それが災害や人口減少などで、どんどん失われている。世界遺産候補に挙げるなど意識づけをしないと、壊滅的に消え去る恐れがある。

 古文書を遺すことで、助かった例があるという。むかし新幹線などの土地利用を巡って、暴力団が全国的な訴訟を起こした時、それを退けたのが税務大学租税資料室の行政記録であった。そこには係争地について、明確に「官地成」、すなわち公の土地であることが示されており、裁判での有力な証拠となったそうである。
 もちろん古文書から、噴火や津波など災害の記録を活かすこともなされている。
 また、王朝が代わるたび古文書はすべて破棄してきた中国に比べ、証拠に基づいた正確な歴史を提示でき、彼らの「歴史ねつ造」に対抗することも可能である。

 したがって、古分書を世界遺産として大切にすることは、歴史遺産としての価値を遺すだけでなく、実利的なメリットを発揮することもできるのである。

 そして韓国も、軍艦島とは異なり、さすがに反対することはできない。一つ覚えのように、「歴史を忘れるな」、「歴史を直視せよ」と口を酸っぱくして言うのだから、古文書の世界遺産化は彼らの要望に沿うだけの話である。
 もっとも韓国の目的は、日本に因縁をつけることしかない。こんどは、どんな新手のいちゃもんが現れるか、楽しみである。
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