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高齢者と少年の犯罪(27年5月13日)

 少年犯罪の件数は減少しており、じっくりと教育できる。高齢者は、「死ななきゃ治らない」

 川崎市の中学生殺害事件は悲惨であった。あの過熱報道がウソみたいに静まっているが、未成年者による重大犯罪の続発を受け、少年法の対象年齢引き下げを説く声が高まっている。

 少年犯罪の再犯率をみよう。
 警察庁統計によると、再犯者数は2003年の4万人から2万5千人に減っているが、2012年1年間の「非行歴がある少年が再び検挙される割合の再犯率」は、およそ34%で、統計が残る昭和47年以降、最も高くなった。1/3以上が再犯するということは、更生が効いてないことになる。
 
 一方で、高齢者の犯罪が激増している。これは高齢者の人数が増えたことと、なぜか不良老人の割合が増えたからである。これをもって、少年犯罪より高齢者に目を向けたらどうかという意見もある。

 しかしそれでも、平成9年と19年の年代別犯罪件数をみると、まだまだ14~19歳の犯罪件数が圧倒的に多い。減少傾向にはあるが、まだほかの年代の倍以上である。さらに20歳以上の犯罪件数が増えている。40~49歳の「分別盛り」の年代では平行線であるが、人口の変遷を考えると、その他の年代ではほぼ倍増している。

 これが、14~19歳に罪を犯した人の再犯かどうかはわからない。ただ、少年犯罪の再犯率が高くなっていることと、関連がないとは言えないであろう。

 幸い少年犯罪の件数は減少している。一人あたりの更生にかけられる資源は、かってより多いはずである。したがってこの段階での更生に、もっと時間をかけるべきである。まちがいなくその後の犯罪件数は減少する。

 高齢者の犯罪が増えているといっても、彼らはまず更生できない。まさに高齢者は、「死ななきゃ治らない」のである。
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