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ゼロリスクこそハイリスク(27年5月12日)

 ゼロリスクを求めることによって、かえって巨大なリスクを抱える

 先日のニュースで、「コーヒーを1日3〜4杯飲む人は、飲まない人に比べ、死亡リスクが24%減った」、という、国立がん研究センター発表が報道されていた。研究グループは、緑茶やコーヒーに含まれるカテキンやクロロゲン酸などの効果ではないかといっている。
 たしかにその通りなのであろう。

 しかし同時にコーヒーには、多くの発がん性物質が含まれている。サイエンスライターの 佐藤健太郎氏は、その著書『ゼロリスク社会の罠』の中で、「ある学者がコーヒーに含まれる1000種以上の化学物質のうち、26種を調べてみたら、19種までが発がん性だった」と述べている。

 したがって、1日3~4杯のコーヒーで死亡リスクが減ったとしても、1日50杯飲めば死亡リスクは高まる。カテキンやクロロゲン酸も、1キロ食べたら間違いなく死ぬ。適量の酒なら健康にいいが、飲み過ぎで体を壊すのと同じである。これをJカーブ効果という。
 だとしたら、コーヒーや緑茶に限らず、適量で死亡リスクを減らす食物はごまんとある。というより私自身は、すべての物質の摂取は、Jカーブだと思っている。

                どくろ

 もとより先の佐藤健太郎氏も、「すべての食物は毒」であると述べている。毒になるか栄養になるかは、摂取量如何による。そのバランスである。水でさえ一度に1トンも飲むと死ぬ。さらに食べたものは、エネルギーに代わる段階で必ず活性酸素が発生し、体のDNAなどを傷つける。長生きしようと思ったら、あまり食べない方がいい。日本人が長寿なのは、何のことはない、欧米人に比べ小食だからである(もっとも長生きこそ、最大のリスク)。

 すなわち、世の中の森羅万象すべて「毒」であり「薬」である。
 「毒」はリスクである(クスリとリスクは表裏一体)。まったくリスクのない世界などありえない。ゼロリスクを求めることによって、かえって巨大なリスクを抱える。放射線リスクをゼロにすれば、人類は生きていけない
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