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サッカーボールの事故判決(27年4月10日)

 裁判所というところは、常識が常識とわかるのに、10年もかかる

≪小学校の校庭から蹴り出されたサッカーボールが原因で交通事故が起きた。ボールを蹴った小学生(当時)の両親に賠償責任はあるのか――。そうした点が争われた裁判の判決が9日、最高裁であり、第一小法廷(山浦善樹裁判長)は「日常的な行為のなかで起きた、予想できない事故については賠償責任はない」との初の判断を示した。4月9日朝日新聞デジタルより≫

 ようやくまともな判決が出た。といって、喜んでばかりはいられない。ここまで、いったい何年かかったのか。

 事故があったのは、2004年である。小学校庭で放課後、当時11歳の男児がゴールに向けて蹴ったボールが、門扉を越えて道路に転がり、オートバイの85歳男性が転倒し、足の骨折で入院した。1年4か月後に肺炎で死亡したという。
 2007年に訴訟がはじまり、1審と2審では、男児に過失があったと判断し、男児の両親に、1200万円の賠償を命じていた。「子供に対し、『ゴールに向けて蹴るな』と教えていなかった」という、まことにアホな理由である。

 これまでよく似た「事件」の訴訟でも、親族の監督責任が問われていた。昨年、痴ほう症の老人が踏切事故で亡くなったとき、その老人の家族がJRから賠償を請求されたこともある。老人をはねたほうが賠償金をもらえる。相手が高齢者だけに一理あるが、状況を考えるとおかしい。だから上告している。

 今回はとくに、「加害者」が11歳の少年で、相手が85歳の老人である。11歳と85歳では、どちらが大事かだれでもわかる。11歳は無限の可能性を持っているのに、85歳の価値は残り少ない

 それなのに、亡くなった高齢者は、死ぬことでさらに若い人を苦しめた。この場合、罪深いのは子供ではなく、亡くなった高齢者の方である。この10年の間、関係者はどれだけ悩んだことか。私なら、後期高齢者を犯罪でなくあの世に送った小学生を称賛する。踏切事故のJRのように、逆に亡くなった老人から賠償金をもらってもいい。

 裁判所というところは、簡単な常識が常識とわかるのに、10年もかかるのである。 
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