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乞食はなぜいけないのか(27年3月2日)

 乞食は、すべての人に優越感を与えることのできるすばらしい職業である

 ≪JR高松駅やその周辺で「お年玉を入れてください」と金品を乞う行為をしたとして、香川県警は24日、高松市の無職の男(23)を軽犯罪法違反の疑いで書類送検し、発表した。男は金品を乞う様子をネットの動画サイトに投稿。県警は動画から男を特定した。 2月24日朝日新聞デジタルより≫

 逮捕された人は、「お年玉をこのカップに入れてください」と訴えて、高松市内で金品を乞う行為をしたという。軽犯罪法では「こじきをし、又(また)はこじきをさせた者」を「拘留又は科料に処する」と定めているそうだ。

 ところで、『こじき』とは何か。
 「にこにこ大百科」によると、 
 ≪本来は、仏教で行う修行の一つまたはそれを行う人のことである。他人に分けて貰える少ない食物のみで満足出来るよう、鍛錬しながら暮らすことである。我欲を少なくし、また可能な限りの時間を精神修養に当てることを目的とする。
 そこから、自分では生産活動をせず、他人の善意にすがって暮らす人のことを言うようになった。基本的に蔑称として使われる。≫

 法律では、≪不特定の人に哀れみを乞い,自己又は自己の扶助する者のために生活に必要な金品を受けようとすること≫だという。

 軽犯罪とはいえ法律違反に問われるのは、乞食が勤労をしていないと見なされるからであろう(勤労、納税、教育の国民3義務)。乞食行為は、社会に何の価値も与えないと思われている。

 だが、ほんとにそうか。
 「不特定の人に憐れみを乞う」行為は、じつは多くの人が「仕事」として行っている。
 選挙運動をみよ。たいてい「最後のお願い」で金切声を上げる。顧客に憐れみを起こさせるのは、営業マンのセールステクニックの一つでもある。マスコミ報道も、社会全体に憐れみを訴えることで販売数を伸ばす。
 さらに被害者、被災者に対する義捐金との違いは何か。働けないから年金よこせという年寄りは、どう考えたらいいのか(ギャンブルと同じ、公営だからいいと言う人もいるが)。
 そもそもなにかあると、「我こそは被害者」という人は後を絶たない。それを応援する弁護士はどうなのか。

 一方で、(乞食でなく)社会の底辺で虐げられていた人も、人に何か与えることで一時的に幸せになる。乞食に恵みものをした人は優越感を感じる。まだまだ自分の下層には、だれか人がいると思うからである。

 すなわち乞食は、すべての人に優越感を与えることのできるすばらしい職業である。これ以上価値のある職業があるであろうか。身なりを整えるなり、他人が不快にならないような工夫をすればいいだけである(そんなことできる??)。
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