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日本の殺人件数(2月12日)

 ほとんどの人が生命保険に入っている日本で、殺人事件がこんなに少ないはずがない

 日本は世界一安全な国で、犯罪件数は毎年減少している。たしかに、統計上はそうである。

 だが、ほんとにそうか。
 犯罪とは、警察が犯罪だと認めたものだけである。

 たとえば、殺人である。
 死因に犯罪性があったかどうか疑わしい場合には、司法解剖が行われることになっている。たとえば、事故に見せかけて、被害者に睡眠薬を服用させて海中に突き落としたことが疑われる場合、薬物検査が行われる。

 「司法解剖の実施」(H26年6月警察庁刑事局)によると、平成25年度に日本には年間17万件もの変死体があるという。 そのうち、犯罪の可能性があるとして司法解剖されるのは、8,000体ぐらいである。

 欧米ではどうなっているか。アメリカやイギリスでは4~50%が司法解剖され、オーストリアでは100%近くにもなるという(ただ、ドイツは変死体の2%程度位に留まっている)。
 そしてオーストリアでは、司法解剖の結果1.3%程度犯罪だと認定される。

 したがって、日本で変死体のうち司法解剖されない16万人の1%、すなわち年間1600人程度は殺人の疑いがあるということになる。

 警察庁によると、2013年に起きた殺人事件件数は、939件である。ということは、実際にはその2.5倍以上あるのではないか。警察が事件にしたくないだけだと思う。

 そういえば保険金がらみで、周りの人がつぎつぎと亡くなるという事件が後を絶たない。その場合、最初の一人か二人のときは問題にならない。疑惑が発生するだけだ。5~6人殺されて、やっと大ごとになる。
 ということは、よほどあからさまでない限り、一人ぐらいなら闇から闇に葬られる可能性が大きい。ほとんどの人が生命保険に入っているような異常な日本で、殺人事件がこんなに少ないはずがない。

 それでも、多くの場合凶悪犯罪というのは、身内内での出来事である。ひっそりと殺された方が幸せな場合もある。
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