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雪の徳山ダム(12月3日)

 ダムは国土や環境を破壊する「悪者」として見られているが、大きな利点もある

 先日、揖斐川町の北部にある徳山ダムを訪れた。冠山峠は通行止めのため、高速関ケ原インターを通って、福井から3時間余りである。福井県とは冠峠を境に、北は足羽川源流、そして徳山ダムは揖斐川の源流地域である。

 徳山ダムは、堤高161m・総貯水容量6億6,000万mで、日本最大規模である。多目的ダムとしては日本最大、全ての日本のダムにおいても最大級の規模を誇る。水害常襲地帯である揖斐川 の治水および東海3県の水がめとして、平成17年に建設された。
 高さ161メートルあるダムは壮大なスケールで圧倒される。

 雪の徳山ダム H26.12.02  雪の徳山ダム水面 H26.12.02

 これまでダムは、国土や環境を破壊する「悪者」として見られていた。山からの土砂をせき止めて海岸の砂浜を削り、さらに生態系を荒らすからである。

 しかし、太田猛彦氏の「森林飽和」によると、いま日本では森林が増えすぎている。室町以来、最大の森林量までに至っているという。森林が増えると、山からの流水量が減少する。増えた森林が降雨を吸収、蒸発させるからである。
 ダムは、その水不足を補う役目をする。だからダムは、「100害あって一利なし」ではない。

 また今年の集中豪雨時に、徳山ダムは2メートル水かさを増した。もし、このダムがなかったら、下流の大垣市あたりで河川堤防が決壊し、国土交通省の試算では、6500億円もの被害が発生したそうだ。
 15万kWと原発の1/10ぐらいの容量であるが、豊富な水量を活用して常時発電も行う。その内部見学をさせてもらった。

 さらにダムは、観光資源としての役割も果たす。
 紅葉の時期には名古屋方面からの観光客で賑わう。冠山トンネルが開通すれば、福井から2時間かからない。福井~九頭竜ダムの観光客は、相当こちらに流れる。福井県民の、徳山ダムへの認知度も一気に上がる。
 名古屋方面からダムまでの道路も、急ピッチで整備が行われていた。

 したがって、うまく使えばダムには、大きな利点がある。世の中に100%の悪者などいない。
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