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地域ブランドを高める(11月29日)

 その地域の人が、交流を通して幸せに暮らしていることが根幹である

 地域起こしのために「先進地」を視察する人は多い。ほとんどの役所職員、議員、商工会などはもちろん、各種団体、診断士協会も毎年行っている。
 だが、表面だけそのまま取り入れると必ず失敗する。「成功」した背景には、言葉では表せない暗黙知やノウハウがたくさん詰まっている。またマスコミに取り上げられる「先進地」の事業は、必ずしも「成功」しているとは限らない。

 さらにどのような地域にも、「先進地」とは異なった事情がある。人口構成、地形、天候による活動可能日、歴史、文化、経済事情などである。

 では、「先進」事例を参考にしながら、自分たちの地域を発展させるためにはどうすればいいのか。
 いきなりモノを売っても、それが持続するとは限らない。地域で特色あるモノをつくり、販売するのは、単にきっかけにすぎない。大事なのは、地域の力を持続的に高めること、そのためには自他ともに認める地域のブランドをつくり、向上させることである。

 そのためには、どうしたらいいのか。

①地域内をまとめる
 地域には、いろんな事業体がある。役場、企業、住民それぞれが、地域の主体である。企業と言ってもいろんな企業があるし、住民もたくさんいる。組織も目的も複合的である。
 地域ブランドを高め、マーケティングを成功させるためには、それぞれのベクトルを統合させる必要がある。これらの集団をうまく組織としてまとめることが、地域力向上には欠かせない。

②住民の生活スタイルを発見、創造する
 地域ブランドは、イメージから成り立つ。そのイメージの基本は、地域住民の生活スタイルそのものである。
 地域の住民が、特徴的な生活スタイルを持つということは、その地域の歴史、文化、気候、地理、政治・経済などの影響を受けていることを意味する。それらが長い時間の中で磨かれ、熟成され、定着したものである。地域としての完成度が高く、地域の多くの人たちは、違和感なく溶け込んでいる。
 この地域の生活スタイルを発見し、それにどのような価値を創造・付加できるかがカギである。

③地域のモノを売る
 地域の産品は、地域の人々の生活スタイルの一部として、地域外に販売するほうがいい。それが物語をつくりだす。たとえば九条ネギは、京都の生活スタイルの中の「おばんざい」の材料であることから、ブランド価値が高い。加賀野菜も同じである。

④テクニックとして
 ・地域のオリジナリティを発見し作り出す
 ・ブランド価値を見い出し、コンセプトを象徴するシンボルづくりを行う
 ・地域全体を俯瞰できる見晴台があれば、地域のイメージをアピールしやすい

 そしてなによりも、推進する人々が、自分のまちを愛していることである。
 地域振興のためには、そこに住む人が中心になる必要がある。だが、そのまちを愛していなければ、決して長続きしない。

 たとえば、担い手として活動できなければ、熱心な消費者になる。そのためには、日常的に飲み食いのできる交流の場があるといい。こうすれば、おのずと地域内に循環が生まれる。 

 すなわち、地域全体のブランド力を上げるためには、その地域の人が交流を通して幸せに暮らしていることが大切なのである。それが伝わることによって、周りの人たちは一目置く。
 日本人が憧れるフランスやイタリア、スイスから、高額品の輸入が絶えないのはそのためである。
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