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外国との論争(11月12日)

 海外宣伝に8000億円もの予算を使っている中国でさえ、日本では論争に負ける。日本はもっとひどいはず

 先週水曜日のフジテレビ「プライムニュース」では、櫻井よし子氏(国家基本問題研究所理事長)と凌星光氏(日中科学技術文化センター理事長)をゲストに、日本と中国の問題を取り上げていた。
 小笠原沖での、200隻以上もの中国漁船密漁問題。APECにおける首脳会談の行方など、いま起こっている事件から、日中の問題を論じていた。

 ここでは、櫻井よし子氏と凌星光氏の役者の違いが、はっきりと浮き彫りになった。
 櫻井氏は事実をあげて冷静に論点を整理していくのに対し、凌星光氏は感情的にそれに反駁するしかできない。
 たとえば櫻井氏が、中国の統計はあてにならないと述べたのに対し、凌星光氏はバカにするなとばかり「中国は、国連統計局の支援を受けた正確な統計だ」と、反駁していた。櫻井氏は事実として、集計の作業にかかわる人や中国の首相である李克強氏の発言を示しただけである。かえって、中国の統計のずさんさが強調されてしまった。

 櫻井氏と凌星光氏の、論争レベルが違うのは、ある意味当然である。ここは日本である。日本人の中でも中国に関して選りすぐりの論客である櫻井氏と、日本語を話せる数少ない中国人論客の一人では、話にならない。母数が違うし、司会者も日本人である。完全アウエーでの論戦である。
 
 海外宣伝に8000億円もの予算を使っている中国でさえ、この程度なのである。その10%の予算もない日本は、外国ではどのように戦っているのか。

 中国で、同じような日中問題の論戦を行ったらどうか。日本には、中国語が話せる優秀な論客がどれだけいるか、非常に心もとない。チャイナスクールと呼ばれる、外務省の職員では最初から話にならない。全員ハニートラップにかかっている。

 おそらく、あの番組で凌星光氏が恥をかいた以上に、打ち負かされているはずだ。中国だけではない。すべての国において同じことが言える。知らぬが仏なのかもしれない。

 もっともあの場で、櫻井氏が凌星光氏に、ディベートで勝ったからといって、中国人全体を説得できたわけではない。凌星光氏にしても、納得はしていない。
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