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反原発者の論理(11月5日)

 原発撤退のための人材育成を必要としながら、原発を悪者扱いしているのは大きな矛盾

 小出裕章氏は、反原発者の理論的支柱の一人である。彼は、3.11事故の前から、原発の危険性を訴え、事故が起きてからでも、反原発の急先鋒に立っている。
 過激な発言をするわけではない。だが科学者としてのもっともらしい発言は、国民の原発に対する恐怖と反感を、確実に高めている。哲学者の1の瀬正樹氏も、「放射能問題に立ち向かう哲学」のなかで、小出氏の罪深さを強調している。

 小出裕章氏の著作「日本のエネルギー、これからどうすればいいの?」をもとに、彼の論理をまとめてみよう。

①3.11後、福島県を中心に広い範囲が汚染され、人が住めない地域となった
②原発は火力発電所より熱効率が低い(33%しかない)
③原発は、建設コストや再処理コストなどを含めると、最も発電コストが高い
④ウランの埋蔵量には限りがあり、またウラン採掘時には多くの被爆者が発生する
⑤日本で作られなくなった原発設備を海外に売ろうとするのは犯罪である
⑥原発を運転することによって、核兵器が開発される
⑦原発はトイレのないマンションである。核のゴミの始末ができない。
⑧原発をやめるためには、優秀が科学者とエンジニアが必要。自分が若ければやりたい。
⑨自然エネルギーを含め、エネルギーを使わない世界にする。まず日本が率先する。
 
 突っ込みどころ満載である。

 大筋では、「お化けが怖い」から原発をやめようといっているだけだ。
 すなわち、原発がいけないという、その根本である放射線の危険性について、客観的・科学的な説明がまったくなされていない。国の基準が変わるから、ダメだというのに過ぎない。

 これは、小出氏だけではない。原発の不安をあおる人たちで、放射線の危険性を論理的に説明できた人はいない。漠然とした恐怖と、原因不明の「被害者」をクローズアップして、人々の「右脳」に訴えている。
 これにほとんどの人が騙されるから、始末が悪い。

 そのほかも、偏った知見で結論を導いている。個別項目については、このブログで散々説明したからここでは述べない。
 ⑨の、エネルギーを使わない世の中にしようとするのは、一見正しいように見える。
 だが、世の中は日本がやめただけでは変わらない。むしろ日本が弱体化し、外国から蹂躙されるだけだ。そうなれば、小出氏のような無責任な発言は封殺される。
 小出氏の考えは一国平和主義と同じで、現実にあるはずがない。

 世界は、弱肉強食である。70億からさらに増えつつある人類は、絶対的に平等にはなりえない。
 なぜなら、世界の食料のほとんどは、大量のエネルギーで作られ、保存されている。エネルギーが激減すれば、大量の餓死者が出る。したがって、理想の世界に近づくまえに、70億の人類は、食料を巡って壮絶な争いになる。
         似非学者
 そして、小出氏のもっとも無責任なところは、原発撤退を呼びかけ、そのための人材の必要性を認めながら、原発推進者を犯罪者扱いしていることである。
 撤退のための人材が必要だと言っても、これまでの小出氏の言説を聞いたら、原発に従事する人は誰もいなくなる。廃炉どころか、安全な維持すら困難である。あろうことか、「自分が若返ったら廃炉にかかわりたい」などと、絶対に不可能なことまで言っている。

 彼はいったい何をしようとしているのか。
 無知な市民に対し、危険をあおって儲けたいと思うのなら、悪人である。
 左翼思想にかぶれているのなら、日本を弱体化させようとしている。もしかしたら、正義を振りかざす小・中学校の優等生が、そのまま年を重ねただけなのであろうか。
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