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個人情報と人命(8月30日)

 この国では、人命よりプライバシーが大切なのか

 広島市の災害で、72人の死亡者全員の身元が判明した。まだ行方不明者が2名いるという。
 これでも25日になって、ようやく広島市が、土砂災害による行方不明者の氏名公表に踏み切った。災害発生から、すでに7日も過ぎてからだ。
 26日の毎日新聞の記事には、≪迅速な捜索とプライバシー保護の間で揺れた行政マンらの苦悩があった。松井一実市長は「私の責任でやることを決めた」と強調した。≫とあるが、なんと大げさな。

 たしかに怪しげな目的で、一時的に行方をくらましている人がいるかもしれない。
 それでも、そのために何百人もの捜索隊が、ムダな作業をすることになるのである。助けることができた人が、助からなかった可能性は大きい。
 実際、警察官が避難所を回るなどして無事を確認できた人が5人はいるという。その分の捜索がムダにならなければ、一人くらい助かっていたかもしれないのに。

 市によると、災害時に行政が安否確認目的で、多くの住民の個人情報を公表した例は、過去にないという。
 何のための個人情報保護なのか。人命よりプライバシーが大切な人はそういないはずだ。いったいこの国では、人命よりプライバシーが大切なのかとさえ思う。
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