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サイコパスの放送休止(8月1日)

 残酷シーンのないドラマやアニメは、味噌のない味噌汁である。はっきり現実を認識できる子供を育てる必要がある

 先月佐世保市で、高校1年の少女が、同級生を殺害したとして殺人容疑で逮捕される事件が起きた。この事件では、首や手首を斬り落とす容疑者の異常な言動が、注目を浴びている。
 「人を殺して、ばらばらにしてみたかった」

 これは、対象が人間でなければ、決して「異常」ではない。料理人は毎日、魚をばらばらにしたり、切り刻むことで喜ばれている。
 そもそも食事は、他者の命をいただくものであり、残酷なものである。
 「正常」な人にとって、人間と動物の間には、それほど格差がある。

 
 もう一つ。
 この事件を受けて、フジテレビで放映中のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」の第4話が放送されないことが発表された。先の事件を連想させるシーンがあるからだそうだ。
 TVやアニメの視聴者への影響は計り知れない。「右脳」に訴えるからである。

 たとえば、「ドラゴンボール」という超人気アニメがあった。私でさえ知っているのだから、国民の大半は読んでいるはずだ。そこには、死んだ人が簡単に生き返るという、非現実的なことがさもほんとらしく描かれている。漫画の後半は、ほぼそれを前提に構成された。

 これを読んだ人はどう思うか。
 私のような大人でさえ、「もしかしたら、死んでもすぐ生き返るのではないか」と思う。まして、多くの読者は子供である。命を粗末にしなくなるのは、当たり前でないか。
 子供たちが、簡単に自殺したり友達を殺したりする背景には、「ドラゴンボール」の大ヒットがあったのではないかと思う。

 しかし、それを含めても規制には反対である。なんでも規制すればいいというものではない。
 世の中のドラマやアニメ、小説は、ほとんどすべて残酷シーンが入っている。それをなくしたら、味噌のない味噌汁、塩気のない醤油である。
 世の中はもっとドロドロしている。決して、天国みたいなお花畑ではない。

 したがって、この汚らしい世の中に耐えられるように、もっと強くならなければならない。おとぎ話と現実とを区別し、はっきり現実を認識できる人々を育てる必要がある。
 そうでなければ、いま73億人から100億にもなろうとする世界での、し烈な生存競争を生き抜くことはできない。
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