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がん治療への疑問(7月30日)

 がん治療をすれば、国民はほんとに幸せになるのか。ジタバタせずに、死ぬときには安らかに死にたい

≪政府の健康・医療戦略推進本部が開かれ、最先端医療の研究開発の司令塔となる、いわゆる「日本版NIH」の体制が来年4月に整うことを踏まえ、日本発の革新的ながん治療薬を創り出すことを目指すなどとする健康・医療戦略を決定しました。 7月22日NHK NEWSwebより≫
 そして、日本発の革新的ながん治療薬を創り出すため、5年以内に10種類以上の薬の治験を始めるという。

 だが、ほんとにがん治療は、見込みがあるのか。

 40年前から日本のがん医療に否定的な意見を述べてきた人がいる。近藤誠氏である。彼は、昔から、「患者よがんと闘うな」、「医者に殺されない47の心得」、「がんもどきで早死にする人、本物のがんで長生きする人」などの本を書き、がん治療の改革を提唱してきた。
 彼の主張は以下のようなものである。

 ①がんには本物のがんと「がんもどき」がある
 ②「がんもどき」は、体に何の影響もない
 ③本物のがんは、発見された時点で転移されているため、治療はムダである
 ④がん治療での切除や抗がん剤は、患者が苦しむだけで、延命効果も疑問である
 ⑤一部を除いてがんで苦しむ人はいない。がんが苦しいのは治療するからである
 ⑥本物のがんでも、放置すれば安らかに死ねる

 これを、トンでも理論だといって、反論する人は多い。
 しかし、そんな人でも全面的に反対しているわけではない。また、どうすればいいかの解決方法も示していない。医師への不信感も相まって、近藤氏の考えに同調する人は多い。

 たしかにむかしは、まともながん治療など行わなかった。
 50年前、同居の祖母が亡くなったときのことを思い出す。祖母は脳溢血の半身不随で寝込んでいる間に、胃にソフトボール大のこぶができた。食事がとれなくなって徐々に衰弱し、最後は眠るように亡くなった。72才であった。
 いまなら、「点滴だ」、「切除手術だ」、「抗がん剤だ」といって、なかなか死なせない。その結果、半身不随の状態で、苦しさにのた打ち回って死んでいったに違いない。本人だけでなく、周りも塗炭の苦しみを味わう。私も、進学できたかどうか。

 アメリカでも、ニクソン大統領は1971年の一般教書演説でちょうど100ワードを割き、「がんの治療法を発見するための集中キャンペーン」を提唱した。ところが、がんの犠牲者は一向に減っていないという。

 健康診断や治療には、膨大な利権が絡んでいる。今すぐこれらをなくすことは、医者だけでなく製薬会社その他、医療に携わっている人すべてが、干乾しになってしまう。なにしろ、日本の医療費は40兆円にもなり、毎年数パーセントは確実に伸びている(実はこのようなムダが日本経済を支えている)。

 それで、人々の寿命は延びるかもしれないが(それも疑問)、健康寿命は間違いなく短くなる。国民はほんとに幸せになるのか。
 ジタバタせずに、死ぬときには安らかに死にたいものである。上がつっかえていると、それもできないのだが。
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