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死に損ないのくそじじい(6月10日)

 弱者に特別扱いしないほうが、ほんとのやさしさである。中学生は「王様は裸だ」と叫んだのかもしれない

≪修学旅行で5月に長崎を訪れた横浜市の公立中3年の男子生徒5人が、爆心地周辺を案内しながら被爆体験を話していた語り部の森口貢(みつぎ)さん(77)に「死に損ない」などの暴言を吐いたことが7日、分かった。 ヤフーニュース6月8日 スポーツ報知より≫

 校長は、暴言を吐いた生徒の1人が森口氏から「聞く気がないのなら出ろ」と厳しく繰り返し注意されたと明かした上で、「それでも生徒がやったことは許し難い。」と述べたという。詳細な事情は分からない。

 これに対しヤフーの読者コメントは、すべて森口氏に同情的で、「暴言」を吐いた中学生をボロクソに非難していた。普通に考えたら当然であろう。

≪日常的に授業妨害をやっている連中なんじゃないの?欧米のように「ある回数まで親に手紙を送って改善がなければ退学もあり」にしろよ。≫
≪中学生にもなれば善悪の区別くらいつきます。こういう輩は顔、名前を晒してやってもよいと思います。≫
≪出来損ないの中学生。お前らこそ更正しないと社会のゴミだぞ。 ≫
≪親同伴で全員誤りに行け!常識がなさすぎるわ! ≫
≪こういうアホの親はどんな躾をしていたのか!!!≫

 しかもほとんどのコメントには、圧倒的に「そう思う」がついていた。

 しかし、「そう思う」は100%ではなかった。2~3%は「そう思わない」がクリックされている。さすが「民主主義」の国である。必ずしも一方的に中学生を追いつめる人ばかりではない。50人に一人くらいは、へそ曲がりがいる。
 実は私も、その一人である。

 こんなものは単に、売り言葉に買い言葉の、「痴話げんか」のようなものではないか。
 しつこく抗議(告げ口)する森口氏も、大人げがないと思う。老人に向かって、「死に損ないのくそじじい」と言うのは、勇気がいる。しかもこの老人は、「被爆者」という葵御紋の御印籠を持つ「偉い人」である。「くそじじい」とは思っていても、私にはそんな言葉を吐く勇気がない。

 この「痴話げんか」が、ここまで大げさなニュースになったのは、森口氏が「被爆者」という誰もが認める「弱者」であったからである。「弱者」でない総理に対し「くそじじい」と言うのもニュースになるが、左巻きの人からは、ヒーロー扱いされる。

 特定の「弱者」への侮辱に対しては、日本はあまりにも厳しい。必要以上に、「弱者」に気を使いすぎる。やさしすぎてつけ上がってしまうこともある。佐村河内氏や「慰安婦」がいい例である。

 「弱者」も普通の人間である。このような場合でも、特別扱いしないほうがいい。それが、ほんとのやさしさではないかと思う。表現方法は正しくないが、件の中学生は自分の心に素直で、「純真」であったことは間違いない。
 それにもしかしたら、中学生は「王様は裸だ」と叫んだのかもしれない。

 そして素直な言葉を吐いた中学生は、大手メディアで取り上げられるなど、これまで何万ものバッシングを浴びている。すでに森口氏に与えた、何千倍もの苦痛を受けているはずだ。これはもう完全に、いじめの領域である。
 50人に一人ぐらいはフォローする人がいないと、「純真」な心がねじ曲がってしまう。


(追)
 この事件は、おかしな方向に進みかけている。どうも、森口氏の「弱者」に、ケチがついているようだ。
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