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あらたな産業革命①(5月29日)

 いまの産業社会は、変化が急ピッチで加速している

 工業製品で、「軽・薄・短・少」を競っていた時代があった。ある機能を持った商品を、極限にまで小さく、コンパクトに作ろうということである。おもに加工技術を駆使して、部品を小型化し、一定の空間内に機能を押し込める。電話機やカメラ、テレビ、パソコン、計算機、時計のような機能製品が小さくなり手軽に持ち運べるようになった。

 それでもあの時代は、その製品単体のコンパクトさを追求していただけである。電話機やカメラという、せいぜい1つか2つの機能商品である。したがって、部品加工の精密さがカギを握っており、日本製品の強みのひとつであった。

 ところが、携帯電話からスマホが普及すると、そんなものは吹っ飛んでしまった。ご承知のように、この小さい装置には、あらゆる機能がぶち込んである。先ほど挙げた、電話機、カメラ、テレビ、パソコン、計算機、時計だけでなく、書籍、辞書、百科事典、翻訳、ゲーム、新聞、ウォークマンなど、機能がどんどん拡大している。ソフトの充実で、品質も向上している。一部の高品質を求めるユーザーでなければ、性能はこれで充分である。ハードは電子部品の組み合わせだけでいい。圧倒的なコストパフォーマンスを持つ。

 したがって、スマホに取り込まれた業界の命運が尽きるのは、時間の問題である。現に、日本を代表するソニーやパナソニックでさえ青息吐息で、主力だったテレビ・パソコンなど、見る影もない。
                      迷える家電
 他の製造業も安泰ではない。3Dプリンタの発展で、あらゆるものが作られるようになる。今でも簡単に拳銃を作れるし、これからいくらでも製作範囲は広がる。加工ソフトも、スマホからダウンロードできる。

 さすがにまだ3Dプリンタでは、「衣・食・住」や運搬、介護などの機能を、直接カバーすることはできない。しかしスマホでは、ネットを通してあらゆる情報を集め、発信することはできる。そのためユーザーは、あらゆるモノやサービスを比較・検討し、簡単に手に入れることができるようになった。宅配便の普及がそれを後押ししている。
 現に通信販売の伸び率は、ここ10年5~10%を推移している。まだ全体の10%程度であるが、確実に他の小売形態を侵食している。

 そうなると、小売店舗が危ない。地域の零細商店を駆逐してきた大型量販店も、いずれネット通販にとって変わられる。コンビニも例外ではない。危機意識を抱いているが、如何ともしがたい。

 産業社会は劇的に変わる。いまのあらたな産業革命は、変化が急ピッチで加速している。
                                             つづく
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