FC2ブログ
RSS

未知の不安と勇気(5月14日)

 ほんとに勇気のある人は、未知の不安に恐れを抱きながら、逃げずに取り組む

 3.11大震災の津波では、民生委員57人、消防団員が200人も亡くなった。ところが福島第一周辺で、放射能で直接亡くなった方は一人もいない。
 なぜ、このような差が生まれたのか。
 
 あの時沿岸地域では、最大3㍍とか6㍍の津波が来ると警報を発していた。ただ、津波はこれまで何度も当地を襲っており、恐ろしいが「なじみ」ある相手だった。なんとかなるという、ある意味軽い気持ちで、津波リスクのある場所に留まっていたのではないか。そこに、10㍍以上もの津波が来てしまった。

 ところが、原子力発電所の重大事故などと言うのは、世界的にもあまり経験がない。チェルノブイリ事故は知っていても、今回の事故はそれ以上かもしれない。それでなくとも、放射能の恐ろしさは刷り込まれている。
 そのため、3.11事故の起こった原発の周辺で作業する人は、相当覚悟を決めていたと思う。

 現時点では、放射能など過度に恐れることはないとわかってきた。だがそれは後知恵である。当時の状況としては、まさに命がけの思いだったに違いない。できるだけの準備をして、おっかなびっくりで、作業に取り組んだ。
 30キロ圏内の老人ホームへ、避難する人を迎えに行くのでさえ、心の準備をしていったという。

 この違いである。
 心配してきちんと準備と覚悟をして取り組めば、大きな被害は免れる。高所恐怖症の人が、高い所から落ちて死ぬ可能性は非常に少ないのと同じである。人間の持っている本能である。

 何事も、恐れを持って準備した上で取り組めば、人命に害を及ぼすことは少ない。
 ほんとに勇気ある人は、未知の不安に恐れを抱きながら、最善の準備で逃げず取り組む人である。結果的に、そういう人ほど生き残る。

 逃げることは、世界の中で日本が消滅することを意味する。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :