FC2ブログ
RSS

経営戦略と申請書(4月24日)

 会社の経営戦略を立ててもらい、しかもお金までもらえる方法がある

 すぐれた経営戦略は、企業の目標や、競争手段、優位性をはっきり示している。つまり優れた戦略を持つ会社は、次の質問にきっちり答えられる。

 ①当社は、どのような製品やサービスを提供しているのか。データで把握しているか
 ②それは、誰に提供しているのか。その顧客は何を求めているのか
 ③当社の製品やサービスは、他社と何が異なり、どこが優れているのか
 ④それをもとに会社をどうしたいのか、そのための人材など資源はなにか
 ⑤その資源を補強・維持するために、今何をすればいいのか

 企業はこの戦略を明らかにし、これを確実に実施することによって、持続経営が可能になる。戦略のない会社は、嵐の闇のなかを、行く先決めずにレーダーなしで進んでいる船と同じである。

 ところが、多くの企業、とくに小規模企業は、あまりこんなことを考えない。毎日のこまごました問題の処置にかまけ、いつの間にか会社の方向を見失っている。
 そこで企業は、自らの組織が何を目指そうとしているのかを、あらためて考えてみる必要がある。
 では、どうすればいいのか。戦略と言っても、何やら難しそうだ。

 じつは、会社の経営戦略を立ててもらって、しかもお金までもらえる方法がある。これは、昔から存在している。
 そんな「詐欺」みたいな方法があるのだろうか。世の中に「うまい話はない」のではなかったのか。

 詐欺ではない。
 それは、各種公的支援の申請書を、自らの言葉で、きっちり書くことである。
 申請書を書けというと、ジンマシンを起こす人がいる。お役所向けの書類で、七面倒くさいチマチマした数字や言葉を書かなければならないからである。
 たしかにその傾向は多分にあるが、最近の申請書はかなり、簡素化されてきた。

 たとえば、今募集(5月27日〆切)を行っている「小規模事業者持続化補助金」である。これは、小規模事業者が、商工会議所や商工会と一緒に、販路開拓に取り組む計画について、最大50万円(雇用を伴う場合は100万円)を補助しようとするものである。

 この申請書には、次のような「経営計画」の項目を記述する欄がある。

(1)会社概要(様式2)
(2)顧客ニーズと市場の動向(様式2)
(3)自社や自社の提供する商品・サービスの強み(様式2)
(4)経営方針・目標と今後のプラン(様式2)
(5)補助を受ける事業の内容とその効果(様式3)

 この(1)~(5)が、まさに冒頭で述べた①~⑤の経営戦略そのままである。すなわち、会社は、この申請書の(様式2)、(様式3)を、きっちり自分の言葉で記述することによって、自分の会社の戦略を明確にすることができる。しかも戦略を補強するため、50万円もらえるのである。
 こんな絶好の機会を逃す手はない。

 もちろん、日ごろ文書を書くのが苦手な企業者はたくさんいる。そんな方は、商工会指導員の卓越した文書作成能力をお借りしたらいい。
 その場合でも、主体はあくまでも企業である。すべて指導員に任せたのでは意味がない。名文でなくていい。日ごろの会社についての思いを、できるだけ素直に書き綴って、見せてあげて欲しい。優秀な指導員なら、それをきちんとした申請書にまとめてくれる。或いは手引きしてくれる。
 そうすれば、あらためて自社の経営戦略が明らかになり、会社の進むべき道を見通せるようになるはずである。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :