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著作権を恐れない(4月18日)

 グーグルにしろユーチューブにしろ、「虎穴」に入り危険領域に挑んだから成功した

 「コピペ」と大いに関係するのが著作権である。著作権法と言うのは、例外規定が細かく定められており、非常にわかりにくい。

 もともと著作権と言うのは、複製を制限しようとするものであった。印刷技術や映写に高額な費用がかかっていた時代には、印刷屋の権利を保護しなければならない。勝手に複製されては困るし、昔は、簡単に複製ができなかった。
 それに、複製して海賊版ができると、本家の利益が少なくなるだけでなく、その地域の「芸」が育たないという側面もある。海賊版を安く買う人は、なにもその地域の人の「芸」を楽しむ必要はない。海賊版ばかりつくる中国では、芸術が育たない所以でもある。

 ところが近年のデジタル化の進展で、誰でもがあっという間に複製ができる。パソコンやスマホでは、できるというより意識しないで、複製してしまう。

 よく似た権利で「肖像権」というものもある。肖像権は「プライバシー権」と「パブリシティ権」というふたつの側面を持つ。「勝手に写真を撮らない、公開しない」というプライバシーを保護するものである。

 こんなものを厳密に適用すると、たいていの人は引っかかる。逆に言うと、誰でもが無条件に逮捕される時代になったということである。

 日本に成功したベンチャーが生まれないのも、こんなことを恐れているからではないか。実際に、ウィニーや複写代行サービスなどは、足もとをすくわれ、ひどい目にあった。

 先日も書いたが、STAP細胞研究に対し、「論文にコピペや貼り合わせ、ミスがあるからいけない」と言う批判があった。そんな官僚的なルールに縛られているから、日本の科学技術は足踏みをする。なかなか「虎穴」に入れないし、入ろうとしない。 
 グーグルにしろユーチューブにしろ、その危険領域に果敢に挑んだから成功したのである。

 複雑な法律やルールは、理解できないし守れない。ぜいぜい、「17条の憲法」か「5個条の御誓文」ぐらいにしておいてもらいたい。

(追)最近、武田邦彦氏は、STAP論文擁護の中で、「理系に関する著作権はない」と極論を述べている。「思想や感情を創作的に表現したもの」以外は著作物ではないという、著作権法を極大解釈したからである。私もここに書かれていることは、その通りだと思う。
 しかし、どこまでが「思想・信条」かどうかは微妙であるし、判例でもすべてが認められているわけではない。野心的でない人は、全面的に信用するとえらい目にあう。
 ものはほどほどである。
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