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STAP細胞疑惑(4月11日)

 画期的な発明・発見ほど、はじめは胡散臭いし、同時代科学者の嫉妬で葬られる

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーは9日、STAP細胞の論文問題で、大阪市内のホテルで記者会見した。いま日本中の注目の人である。

 あの会見でわかったのは、何はともあれ、本人はSTAP細胞を信じているのだということである。もしかすると、信じるあまり、人には見えないものが見えてしまったのかもしれない(反原発の地質学者が、活断層でないものを活断層とみてしまったのと同じ)。
 未熟だというなら、その通りだろう。本人も認めている。 
 しかしそれは、単に事務処理能力のことにすぎない。他の科学者がもっと優秀だとは、とても思えないのだが。

 いまのところ、STAP細胞があるのかないのかは、誰にもわからない。STAP細胞が「秘伝のたれ」だとしたら、いくら言葉や図表・写真などを駆使しても、論文、ノート、レシピでは、つくりかたを表現できないからだ。職人芸の「暗黙知」というのは、その人個人の感覚だけにある。たけしの芸は、ほかの誰にもできない。
 こんなものを「形式知」にしようとすると、とてつもなく時間がかかる。また、必ず盗用される(発明の最初の段階での特許など、いくらでも抜け穴がある。まして、製法特許である)からあいまいになる。だから、胡散臭いと言われる。

 そもそも、画期的な発明・発見ほど、はじめは胡散臭い。
 コペルニクスの地動説が認められたのは、彼の死後80年過ぎてからである。遺伝学誕生のきっかけとなった「メンデルの法則」も、その発表以来数十年も埋もれており、日の目を見たのはメンデルが死んでからである。しかも彼は、データをごまかしていたともいわれる。また、「質量不変の法則」を発見したフランスの偉大な化学者アントワーヌ・ラヴォアジエは、ギロチンで殺された。
 原子炉メーカーの三菱重工業は、セシウムやストロンチウムを無害化する技術を確立したらしい。現時点で、STAP細胞より画期的であるが、これも疑念の目で見られている。

 画期的な発明・発見が葬られるのは、たいてい科学者どうしの嫉妬からである。今回の場合も、自分より格下の人が成果をあげると、面白くはない。このことは、小保方氏に対する「知識人」たちのコメントを聞いても、微妙に感じられた。コピペ、写真転用(まったく本質的なことではない)にしても、よほどあら探ししないと見つからない。また、これが不正だというなら、すべての報道や論文は成り立たない(程度問題ではあるが)。
 しかも今回の発見は、ばく大な利権に係る。

 もうひとつ。
 STAP細胞がねつ造だったとしたら、いずればれる。佐村河内氏の場合とは全く違う。誰が考えてもすぐばれるものをねつ造するのは、普通の考えができない人、つまり知的障害者である。このような人を、マスコミ、世間が一体となってバッシングしていいのだろうか。小保方氏が天才なら、もっとである。
 そして、学者からの批判で「論文に、コピペやミスがあるからいけない」というのは、その世界だけの論理に過ぎない(ムラの掟という人もいる)。そんなことで世間が大騒ぎするのはおかしいし、そんな官僚的なルールに縛られているから、いつも日本から宝が流出するのである。
 つまり今回の場合、①STAP細胞は本物、②ねつ造=知的障害者、③ミスか不正カン違いでSTAP細胞もない、の3つのうちのどれかである。いずれにしても、国民的バッシングの根拠は、まったくない。

 したがって、小保方氏が「クロ」=②か③、と確定するまでは、「推定無罪」で研究を続けてもらったほうがよいのではないか。そうしないと日本では、ほんとに優れた発明・発見が、すべて潰されてしまう。

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 もっとも私自身は、この世にSTAP細胞のような延命道具は、いらないと思う。死にたくても、死ぬことができないような世界ほど、恐ろしいものはないからである。
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