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アンチ巨人へ(4月6日)

 刷り込みとは恐ろしい。何気なく耳にした言葉に、延々と束縛される

 プロ野球シーズンが始まった。テレビをつけると、いたるところでプロ野球中継をやっている。世の中、そんなに野球好きが多いのか。忌々しいことに、今年は巨人が強い。5点差を逆転したとか、5試合で77安打とか、強さが目立つ。大方の予想では優勝間違いないらしい。
 アンチ巨人派として、面白くない。

 だが私も、40歳頃までは巨人ファンだった。幼児のころ、ラジオか何かで「長嶋」という声を何回か聞いた。単にそれだけである。そこから巨人ファンになった。
 まことに単純な刷り込みである。刷り込みとは、動物がある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象である。その刷り込みが、30年も続いたわけだ。

 なぜその呪縛から離れることができたのか。たぶん40代は仕事で忙しく、野球どころではなかったからだ。それに、何かを好きになるのは、苦しいものである。ハラハラドキドキ、気の休まるときがない。できるなら、無関心でいたかった。そう思いながら、めちゃくちゃ忙しい時期を過ぎ、ふと気がついてみると、巨人なんかどうでもよくなっていた。他の球団のほうが、メディアで目立つようになり、いつしか巨人軍の敗退を願うようになっていた。
 刷り込みの呪縛から逃れるのに、分別盛りの40代でさえ、10年もかかったのである。

 私のアンチ巨人はどうでもいいが、刷り込みとは恐ろしい。何気なく耳にした言葉に、延々と束縛される。とくに幼児期の刷り込みは、一生続く。
 人間も動物である。我々の想いや行動の大半は、理屈ではなく刷り込みであろう。
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