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ごみ屋敷(3月31日)

 ゴミはその人の「人格」である。これから老人が大量に亡くなると同時に、ゴミも大量に発生する

 近所に評判の「ごみ屋敷」がある。幅7~8メートルの通りに面した玄関が、びっしりガラクタで埋め尽くされている。 それらは、多数のゴミ袋に詰め込まれ、うずたかく積まれている。廃車になった軽自動車まである。殊勝なことに、それらは散乱しているわけではない。丁寧に積み重ねられ、盗まれないように?家屋の周りに、紐で厳重に結ばれている。
 おそらく家の中にも、「廃棄物」がびっしり詰め込まれているのであろう。

 ここまで極端な屋敷は珍しいが、これはなにも特別なことではない。年寄りはゴミを溜めたがる。私も少し油断すると、部屋の中が古い書類でいっぱいになる。できるだけ電子データで残そうとしていても、あちらこちらから分厚い書類が送られてくる。パソコンの中も、よほど分類に気を配らないとわけがわからなくなる。

 年を取ると、それまでの蓄積が多くなる。思い入れのあるものもあるから、すべてを捨てるわけにはいかない。生きている時間に比例して、モノが溜まっていく。ゴミは、その人の「人格」であるとさえ思える。

 だから私がいなくなると、我が家は廃棄物が、トラック2杯ぐらい出るであろう。じつは家の中では、私より父(95歳)のほうがすごい。部屋の中には、明らかにゴミが積み重なっている(鼻をかんだ紙でも、まだ使えると保管しておく)。庭もガラクタでいっぱいである。臭いので捨てると、怒りだす。

 平成20年の日本の居住住宅数約5700万件、うち居住部屋数2億3000万部屋あるが、人口は部屋数の半分である。おそらく残りの半分の部屋は、ゴミで埋まっているのではないか。
 これからは、老人が大量に亡くなる時代である。大歓迎だが、同時にゴミも大量に発生する。
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