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テレビ朝日と「モーニングバード」(3月14日)

 命と引き換えに得た貴重な教訓を台無しにする権利は、断じてテレビ朝日にはない。こんな放送局こそ「稼働」するべきでない

 木曜日の「モーニングバード」は、いつ視ても不愉快になる(視なければいいのだが、つい視てしまった)。
 「そもそも総研」の玉川氏が、政府憎し(日本潰し)の一点だけで解説を進めるからである。論説の基になるインタビューも、自分に都合のいい人だけに限定する。玉川氏にとって都合の悪い人の意見は、「会ってくれないから」と言って無視する(こんないい加減な人に誰も会いたくないが)。番組のコメンテーターは、玉川氏の見解を補強するだけである。

 3月13日は、原発再稼働を阻止しようとするものであった。原子力規制委員会の安全審査認定が進んだことからであろう。
 その理由として玉川氏は、「メルトダウンが起きたときの住民避難が間に合わないから」と言う。試算では全国の原発立地地域の、早い地域でも約10時間、遅い地域では60時間かかるそうだ。これでは必ず住民被ばくするから、原発再稼働をすべきではない、と主張する。実際には、道路が破壊されるなどで、避難時間はその数倍かかる。

 しかしそもそも、原発事故が起こった時に、住民避難が必要なのであろうか。
 世界的放射線治療の権威ロバート・ピーター・ゲイル氏は、「放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ」(早川書房)のなかで、つぎのように述べている。

 ≪原子炉は核兵器ではない。原子爆弾のように爆発して火球や衝撃波で人を殺すことはない。機能不全に陥った原子力発電所から放射性物質が放たれるかそうなる危険性が生じた場合、まずは家やオフィスの中にいること(屋内退避)が求められる。すぐに退避を指示すると、放射能雲が通り過ぎるときに市民が屋外にいたり車内で渋滞につかまっていたりするかもしれないからだ。放射能が大変強く、短時間で許容できない線量を浴びる可能性がある場合を除き、退避が必要とされても、安全な計画が策定されて慎重に実施されるまで待つべきである。アメリカの標準的な原子力発電所の事故を想定したシナリオのなかに、大きな都市人口の即刻退避を求めることになりそうなものはほとんどない。≫ 

 結果論ではあるが、福島の事故のとき、避難したために亡くなった人が大勢いた。すべて屋内待機していれば、まだ生きていたはずである。文字通り命と引き換えに得た、この貴重な教訓を台無しにしてはいけない。断じて、テレビ朝日に人を殺す権利などない。
 そして、原発が動かないことによる深刻さは、じわじわと国民を蝕んでいる。

 こんな大事なことを、居並ぶコメンテーターの誰も指摘しない。その気配もない。まるで「茶坊主」である。
 そういえば以前「モーニングバード」が、「安倍の金融政策は、財政破たんしてハイパーインフレになる」ということを、出演者の飯田泰之准教授たちに強要したという記事があった。
 
 こんないい加減な番組でも、高齢者は信じる。困ったことに、TVでもっともらしく報道されたことは、一般人にはインチキであるとは見分けにくい。
 この番組は、電波独占を悪用したプロパガンダそのものである。こんな放送局こそ、「稼働」させてはいけない。原発と異なり、1つや2つ放送局がなくなって困る人は誰もいない。
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