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ISO(9001)の新たな展開(3月4日)

 ISO9001はマネジメント規格の基本である。この規格をもとに、中小企業者向けの新しい経営のしくみを模索することが必要

 食品安全、労働安全、情報セキュリティ、リスクマネジメント、医療器具安全などのシステムが、国際規格(ISO)に組み込まれている。国際規格ではないにしても経営品質、6σ、IT、TPS、JIT、JMS、NM、TOC、CRM・・・等等の経営手法や理論が目白押しである。
 経営コンサルタントと称している私でさえ理解できないものがある。一般の中小企業者は戸惑うだけであろう。ISOがマンネリ化しつつある今、またぞろ新しいしくみに目を奪われがちにもなる。

【ISO取得の現状】
 国内におけるISO認証登録件数は、2013年12月26日現在で、(JAB統計によると)ISO9001が38,228件、ISO14001が20,636件である。減少傾向にあるが、まだこれだけの企業が維持している。
 しかし、ISO認証はしたものの「ISOが会社の経営に役立っていない」という問題を抱えている企業は多い。「経営に役立っていない」どころか、ISOが経営の足を引っ張り、倒産にまで追い込まれた企業さえある。

【なぜそうなるのか】
 現在の審査登録制度そのものに問題があるのは間違いない。認証制度であるため、審査を意識し、審査員の解釈を満たすシステムを作らざるを得ない。そのため、きわめて柔軟な規格であるはずのISO9001が、形式的で制約の多いものとなってしまった。現に多くの企業が作成しているマニュアル(組織のしくみを規定する文書)は、半分は審査のための説明文のようである。
 また、維持も含めた高額の審査費用が中小零細企業には重荷である。(小規模企業の社員は、一人あたり年間10万円も払うなら、その分をボーナスにあててほしいと思う。)

【成功事例】
 ところが、ISOで苦しんでいる企業がある反面、ISOをうまく活用している企業があるのも事実である。「顧客の信頼性が向上して新しい顧客を獲得できた」「クレームが減った」「従業員のモラルが向上した」という企業も現に存在する。
 これらの企業では、字面に忠実なISO規格適合性よりも、規格が真に意図することをうまく反映させている。

【新たなISO認証のあり方】
 ISO9001は、顧客満足の視点での目標管理である。そのやり方を、項目ごとに述べているだけである。うまくいっている企業は、ISOを意識しないでも、そのしくみを何らかの形で取り入れている。
 逆にいえば、規格を適用することによって、管理に必要な項目が明確になる。中小零細企業者にとって、こんな有難いものはないはずだ。

 ISOは一つ間違えば、経営の足を引っ張る。だが、毒にならないものが、良薬にはならない。まともな審査員が少ない現状では、高額の認証登録にこだわる必要もない。
 ISO9001はマネジメント規格の原点である。この規格をもとに、小規模事業者向けの新しい認証のしくみをつくることが必要である。(うまくいっているかどうかは別として、ISO14001は簡易版が多数出ている)
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