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外国人研修生(2月28日)

 外国人研修生虐待の真の犯人は、自ら汗を流さず、国産で安いものを求める消費者である

 外国人研修生の労働条件が、問題となることがある。不祥事が発生すると、「なんと、研修生に過酷な労働を強いている、けしからん!!!」という声が起こる。

 これは間違い。過酷な労働を強いられているのは、研修生ではなくその職場、つまり中小零細企業の現場である。その実態は、昔から同じである。あのような声をあげる人は、よほど恵まれた人である。

 私は長年、外国人研修生のいる多くの中小零細企業を支援、或いは経験してきた。現場は3Kだが、日本人にとっても同じである。研修生だけの、悲惨な労働実態など見たことはない。日本人労働者といっても、パートの主婦か近所の爺・婆さんだ。若い人は、あまりいない。

 毎年研修生で自殺する人が、8,000人に一人いるという。ただこの割合は、日本人自殺者の半分以下である。
 研修生にとって過酷な労働といっても、3年でしかない。若い時期の厳しい労働はスキルを向上させる。単純作業(生産現場が単純だというのは、エリートの思い込み)も同じである。どんな企業も改善の機会を与えている。研修というのは、仕事の仕組みや考え方を身に着けることで、必ずしも特殊技能ではない。
 そして、研修生の多くは、滞在できる3年間のうちにできるだけ稼ごうと、残業の多いことを望んでいる。

 いくつかの企業では、帰国した研修生を、その企業の外国法人の幹部にする。日本での資金を元に、事業を始める人もいる。遊興におぼれてしまう人もいるが、本人の問題だ。
 たとえ、研修生に支払う賃金が低額だとしても、いまやその金額は中小企業者にとって、過大である。大企業が労働貴族に支払う賃金を尺度にしてはいけない。

 零細企業が外国人研修生を雇う本当の理由は、現場で働く日本人がいないからである。日本では、零細企業の生き血を、搾取業者や大企業が吸い、それらをまた、公務員、金融機関、マスコミたちが吸い上げるという構造になっている。

 そして外国人研修生虐待の真の犯人は、自ら汗を流すことなく、「国産の有機野菜しか食べたくない」、「やっぱり国産品に限る」と、のたまう消費者である。
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