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インクカートリッジの怪(2月7日)

 広告圧力を受けないで、社会の仕組みを報道できるのはNHKだけである
                           
 インクジェットプリンターを買おうとするユーザーは、まず本体の安さに驚く。ところが、使用してインクが無くなり (これがじつに早い)、インク交換するときは、その価格の高さに驚く。何回かインクのフル交換をすれば、優に本体の価格を超える。これって詐欺ではないか?

 これに対し、空のインク容器を回収し、詰め替えて安く販売してくれる業者がいる。当然であろう、ユーザーは困惑・困窮している。しかも、今のインク容器は素人では詰め替えができにくい。この救世主のような業者は、中小企業である。容器の再使用は、環境にもやさしい。

 彼らに対し、プリンターメーカーは、特許権侵害をネタに、言いがかりをつけたことがあった。侵害といっても、微妙なものだ。大企業であるキャノンは、400人もの知財本部員で圧力をかけ、判決では言い分が通った。これでユーザーは、永遠に高いインク容器を買わされる。

 こうして、大企業の横暴に特許が一役買ってしまう。知的財産とは大企業の既得権であるといわざるを得ない。大企業のために、消費者の利益や環境が軽視される。
 その上、中小企業が淘汰され、ますます格差が増大する。そもそも特許は、中小企業者には不利な仕組みなのだ。
                やどかり
 関連して、もっと根源的で重大な問題がある。これらの報道が、NHK以外ではまったくなかったことだ。消費者には重大関心事なのに、大新聞や民間放送で報道されたのを聞いたことがない。
 間違いなく「広告圧力」のためであろう。大新聞や民間放送は、キャノンをはじめ大企業の広告がなくなるのを恐れている。

 消費者利益につながるようなことは、世論の盛り上がりが必要だ。しかし、知らないうちにキャノンの言い分が通ってしまった。大企業有利の体制が出来上がってしまう報道のしくみは、大きな問題である。

 幸い、いまのNHKの会長や経営委員には、気骨のある人が入った。最近の言動を見ればわかる。広告圧力を受けないで、社会の仕組みをきっちり報道できるのは、NHKだけである。NHKは、他のメディアの圧力に屈しないでいただきたい。
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