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打たれ強い人材をつくる(1月30日)

 これだけ豊かな日本で、異常に大人の自殺者が多いのは、子供時代の過保護が原因である

≪日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)が、児童養護施設の団体などから放送中止や内容改善を求められている問題で27日、新たに花王など3社がCMの放送を見合わせることを決め、番組スポンサー8社全てがCMを放送しないことになった。1/28日刊スポーツより≫

 日刊スポーツのアンケートでも「子供が傷つく恐れがある以上、内容を変更するか、放送を中止すべき」という意見が、もっとも(=36.6%)多かった。児童養護施設の団体が、子供たちの精神状態を気遣って抗議したものが拡大してしまった。

 そしてまた、これもTV放送である。カエルの着ぐるみがやり取りをする、キリンの缶チューハイ「本搾り」のCMが、1月24日で中止された。中止の理由は、未成年にアピールするキャラクターが、アルコール飲料の広告にはふさわしくないということらしい。

 なんと日本人は、ここまで繊細で弱くなってしまったのか。わずかな「モンスター」にさえ、恐れおののいている。事なかれ主義の典型でもある。
 「打たれ弱い」日本人の悪癖が露出したといえよう(はだしのゲンはひどすぎ。ものはほどほどである)。

 じつはこのことが、子供たちをもますます、ひ弱にしている。あげく、保護のない現実世界では、生きられない人材を育てている。

 それが今の大人たちである。
 世界でわずかにたたかれると、ヘナヘナとくじける。日本人として、まともな意見すら言えない。これでは、絶対に世界の中で戦っていけない。
 日本人が中国との3戦(世論戦、心理戦、法律戦)に負けるのも、無理はない。

 これは、精神面だけの問題ではない。身体に襲い掛かる「モンスター」に対しても、同じである。少しでも不潔なものがあれば、受け付けない。冷蔵庫に入った悪ふざけ写真でさえ、大騒ぎである。レストランで他の客の食べ残しなど、とんでもない。日本中が「抗菌商品」であふれかえり、毎日お風呂に入り、洗浄便座で洗うのが当たり前になっている。
 ノロウィルス、鳥インフルエンザ、ダイオキシン、放射能、BSEなど、ほんのわずかでも異常があれば、国民運動で排除しようとする。
            歌舞伎
 しかし本当の世の中は、多様で異物だらけである。すべてのモノは、人間に悪影響を及ぼすと同時に、好影響も与える。ほんのわずかの悪影響でも排除しようとするから、抵抗力が無くなってしまう。
 
 他の国の人々は強い。多少の諸外国からの批判にはへこたれない(慰安婦、尖閣など平気で屁理屈をこねる。そしてシリアや北朝鮮を見よ)。清潔すぎないようにして、丈夫な政治家や国民を作っている。日本は、そんな世界に囲まれている。
 このままでは、無菌室で培養されている日本人が、生き残れる見込みはない。

 そこで、これからの日本は、「打たれ強い」人を作る必要がある。豊かな日本で、異常に大人の自殺者が多いのも、子供時代の過保護が原因であろう。
 曽我綾子氏が言うように、いじめは決してなくならない。なくそうとするより、いじめに強い人間をつくる。そうでなければ、魑魅魍魎の跋扈する現実世界で、人生を全うすることは難しい。
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