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ヤブ医者とヤブコンサルタント(1月17日)

 どんな名医も、最初はヤブであった。5年もすれば、「ヤブ」コンサルタントも、立派な名コンサルタントになる

 近年、公的制度によって、中小企業は無料で経営診断を受けられるようになった。10年前までを見れば、隔世の感がする。

 ところが、タダほど高いものはない。無料で経営診断を受けられるとなると、ありがたみが無くなる。商工会などの支援機関でも、この支援制度を活用することをノルマにしている。ノルマで押しかけられたら、支援を受ける企業は迷惑千万である。
 支援を行うほうも、相手が無料で診断を受けていると思うと、腰を据えてやる気がなくなる。

 それに、公的診断の場合、前後の事務処理が膨大である。とくに事後の報告書作成の手間が大きい。しばしば、企業支援そのものよりこれらの事務処理工数のほうが多い。本末転倒である。学校の教師が、長時間勤務の割に、子供に接する時間がないと言われるのも、このことを指すのであろう。

 税金で仕事をするのだから、つじつまを合わせると言われれば、その通りである。
 そのつじつま合わせのために、膨大な証拠書類を作成する。中身のない長時間支援を行い、山ほどの事務書類を作成できる人が、それに比例した報酬を受け取る。

        ヤブコンサルタント

 じつは、ここに「ヤブ」コンサルタントの出番がある。彼は、必ずしも支援した企業の実績をあげられなくてもいい。公的支援の場合、「支援時間」に比例した報酬を受け取れるからだ。うんざりする企業経営者を相手にする、その図々しさも必要である。
 ヤブ医者が、患者を手玉にとって、長々と治らない「治療」するのと同じことである。医療と同じように、税金を投入する仕事は、「ヤブ」ほど儲かるしくみになっている。

 もっとも、ヤブと言い切ってしまっては失礼である。名医も、最初はヤブであった。5年もすれば、「ヤブ」コンサルタントも、立派な名コンサルタントになるであろう。
 支援を受ける企業は、名経営コンサルタントを育てるつもりで、気長に付き合って欲しい。
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