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トリアージと想定外(1月10日)

 どちらかを優先できないときは、どちらも見捨てたほうが、「みんなが幸せ」になる

 災害などで多数の負傷者が発生したとき、治療や搬送の優先順位をつけて負傷者を分類することを「トリアージ」という。
 では、どのように優先順位をつけるのか。傷病の緊急度に応じ、次の4段階に分類する。

 第一順位:直ちに治療しないと死に至る状態。
 第二順位:2~3時間なら治療を遅らせても状態が悪化しない状態。
 第三順位:今すぐの処置や搬送の必要ない状態
 第四順位:治療を行っても生存の可能性のない状態。

 これは、負傷の程度だけを見た優先順位である。ところが、年齢や社会的地位など、負傷者の属性を考慮すると、ややこしくなる。
 年齢だけなら、まだわかりやすい。同じ程度の負傷のときは、8歳の子供と80歳の年寄とでは、どちらを優先すべきかは、誰が見てもわかる。

                これでいいか

 しかし、その80歳が天皇陛下だったら? 8歳の子供が、ネアンデルタール人だったらどうか。日本人なら、こんなことは考えたくない。もし医者が、この場面に遭遇したらどうするか。どちらを優先しても苦しむ。どっちにしても必ず非難を受ける。助かったほうも後味が悪い。
 それなら、どちらも見捨てたほうが、「みんなが幸せ」になる。いずれだれもが死ぬからである。
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