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【日本という国】小熊英二著 (4月19日)

 将来を担う子供に対して歴史を教える場合には、バランスのとれた認識を示す必要がある

 この著書は、日本のアジアに対する取り組みを、中学生向きに平易に解説したものである。前半は、福沢諭吉の「脱ア・入欧」思想の紹介を行い、あとは先の大戦後の日本のアジアやアメリカとの関わりについて記述している。小難しい本に辟易していただけに、やさしい読み口の本は、わかりやすかった。何はともあれ、わかりやすいのは良い。福沢諭吉が著述をするときにも、「猿に読ませるつもりで書く」と、言っていたそうだ。
 ところで、平易なのはいいとしても、著書の内容は明らかに間違っている。間違っていることを、平易に書いたのでは、間違いの増幅になるので、絶対にいけない。

 小熊氏は、つぎのように述べている。
①第2次大戦で日本国民は、310万人もの死者を出した。
②それ以上に日本軍は、中国、韓国、東南アジア諸国を侵略し、数千万人もの人を殺戮した。
③サンフランシスコ講和条約は、米軍が日本に駐留することを条件に、反対する国を除いて行われた。
④講和条約調印国には、日本への賠償権を放棄させた。
⑤米軍は、日本の「思いより予算」で日本に駐留しているため、腹は傷まない。
⑥アジアの国に対しては、被害に見合わない少ない金額の賠償あるいはODAしか、出していない。
⑦これからは、これらの国に対し、謝罪と戦後補償をきっちりしなければならない。
⑧日本国民やアジア人民を苦しめたA級戦犯を祭っている靖国神社への参拝は、中国を逆なでする。
⑨冷戦後、世界の軍隊は縮小しているのに、自衛隊は縮小していない。
⑩侵略の脅威がないのにかかわらず、自衛隊軍備を増強しているのはおかしい。
⑪アジア諸国とは歴史認識問題を解決し、共同防衛にあたり、アメリカ追随を改める必要がある。

 典型的な「左翼原理主義」的発想である。事実誤認も多い。こんな内容の書籍を、子供向けに出すのはルール違反である。次世代を担う人は、もっとバランスを持った歴史認識をもたないと、周辺諸国に負けてしまう。それにしても、国民の中からでさえこのような論説が出てくるのは、やはり日本が戦争に負けたからである。べつに、中国や韓国に負けたわけではない。アメリカに負けたのだ。
 もし、日本が勝っていたらどうか。あるいは戦争をしなかったら??日本は、今の日本ではなく、中国や朝鮮を一体にして、日本王朝の中国が出来上がっていたであろう。多民族で、チベット紛争みたいなことはあるかもしれないが、国家間の賠償とか虐殺のねつ造とかの理不尽なでっち上げは、無かったはずだ。
 やはり戦争は勝たなければならない。
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