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組織や地域の活性化(12月6日)

 「よそ者」、「わか者」、「ばか者」を受け入れられるかどうかできまる

 今年もある地域から、その地域産業活性化のための計画づくりを依頼された。その委員として、これまで数回の打ち合わせに参加した。以前にも、いくつもこのような事業に参加してきた。もちろん、同じような事業は無数にある。

 しかし、計画が軌道に乗ったという話は、きわめて少ない。事業がうまくいくためには、多くの課題や問題があり、それが疎かになっているからである。
 では、それらの課題を解決し、活性化を本物にするには、その過程で何が求められるのだろうか。

(1)強いキーパーソンの存在
 これまでも、すばらしいビジョンや計画が策定されたとしても、いったい誰がやるのかという事業があった。計画実現のためには、役割、責任、権限の明確化が必要である。強いリーダーシップ、ビジョン実現の要となるキーパーソン、さらに実際に活動を行うプレイヤーの存在である。そしてこの中で、とくに重要なのがキーパーソンの存在なのである。
 キーパーソンとは、地域振興の現場にあって、企業や大学、関係機関との緊密な連携、ネットワークをもとに、精力的な活動を展開し、次々と実務レベルの成果を出していく中心人物である。地域は、このような人材を輩出する土壌となる必要がある。

(2)顔の見える連携とネットワーク
 キーパーソンの重要な役割は、顔の見える連携やネットワークを強化することである。地域の内外において、開かれた出会いや意思疎通、交流の場をつくり、地域内の企業、行政、団体、住民だけでなく、地域外の企業、大学など相互のネットワークを形成することだ。
 それによって、実際のプレイヤーに支えられた、共同研究や新事業など、実効的な活性化策を展開できるとともに、同じ地域に生活する住民と目標を共有していくことも可能になる。また、公的機関の支援体制との連携を強化することもできる。

(3)個別企業に対する重点的な事業支援
 つぎに、地域企業全体への支援だけでなく、個別の企業、個々の起業者への重点的な支援を徹底して実行することが、成功の鍵になる。「出る杭」を伸ばすということ、そして個々のプレイヤーの活躍の総和が、地域活性化の実現に他ならないからである。
 具体的には、常日頃から個別の企業訪問などによって、それぞれの課題やニーズを把握する。個々の技術課題や商品開発ニーズ、資金調達などの経営課題を明確化することにより、適切な相談やアドバイスができるようになる。

 それぞれの地域や企業を取り巻く環境の変化など、地域のおかれた状況はさまざまであり、活性化させるための道筋も一様ではない。地域の企業、キーパーソンは、その状況に応じて、これからの地域・企業を支える共通要素や、それらを充足するために加えられたさまざまな工夫のうちから、必要なものを選択し、組み合わせ、さらに新たな創意工夫をこらしていく必要がある。

 そして、このキーパーソンに適しているのが、いわゆる「よそ者」、「わか者」、「ばか者」であるといわれる。
 すなわち、

 「よそ者」=しがらみにとらわれない人
 「わか者」=失敗を恐れない、失敗しても次がある人
 「ばか者」=常識にとらわれない考えを持つ人
                      である。
 じつは、このような人は身近にたくさんいる。気がつかないし、胡散臭いため、遠ざけているだけである。
 これらの人を、ほんとに受け入れることができるかどうか。すべて、それによって決まる。このことは、地域だけでなく、どのような組織でも同じである。
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