FC2ブログ
RSS

加賀屋(11月28日)

 日本中の旅館が目指す加賀屋のビジネス形態の変遷を、注視していきたい

 加賀屋は、その規模や顧客満足度で、日本一の温泉旅館である。これまで2度宿泊した。
 団体で泊まったとき、客室係教育担当の方に、「おもてなしの心、先代女将に学んだこと」という、体験話をしてもらったことがある。客室係がマニュアルを守るのは当然で、それだけではお客の心には響かない。さりげないサービス、たとえば、お客の浴衣の丈を合わせる、薬を飲むしぐさをしたら水を提供する、影膳の提供など、きめ細やかなプラスアルファが重要である。加賀屋は、この「おもてなしの心」が最大の売りである。

 そしてこの旅館は、施設・ハード面でも、国内で比類のないほど充実している。豪華さで定評のある北陸の温泉旅館の中でも、群を抜く。高価な調度品をふんだんに配置するなど、施設の贅沢さは見事である。
 これらのビジネスモデルは、他の宿泊業者がそのまま取り入れることは出来ないだけに、これまで圧倒的な優位性を保ってきた。

 しかし、今や日本中どこの旅館やホテルでも、「おもてなし」サービスは当たりまえになってきた。必ずしも加賀屋がダントツではない。気の利いた温泉旅館は、加賀屋を目標に、顧客サービスに力を入れている。わが福井県の芦原だけでなく各地の温泉旅館も、サービス面では加賀屋と遜色ないように思う。むしろ我々貧乏人は、あまり気を使ってもらうと、居心地が悪い。また「おもてなし」は、マニュアル化できないだけに、個人の力量に負うところが大きい。

 そして施設面の豪華さは、常にリニューアルしなければ、リピーターに結びつきにくい。革新は継続させても、加賀屋の苦しいところは、常にNO1であり続けねばならないことであろう。
 そこで、近年台湾進出をはかったように、加賀屋のビジネス形態も変化していく。グローバル多店舗化だ。これからさらに海外へ伸びるのか、あるいは、拠点を広げずに新しいコンセプトを打ち出すのか。その変遷を視ていきたい。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :