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治療しない治療(11月15日)

 「治療」や「検査」は受けないほうが健康になる。企業診断でも、一方的なコンサルほど企業にとって迷惑なことはない。

 3年前から、年に3回ほどPSA検査を受けている。PSAは、前立腺の異常を示す数値である。一度「生検」といって、尻の穴から太い棒を入れ、直接前立腺の検体を採取する検査を受けた。あれは、悶絶寸前の痛さであった。

 これまで、検査だけで治療らしきものは一切受けていない。一度担当の医師に「前立肥大の治療はしなくていいのか。日常生活では、どうすればいいのか。」ということを聞いたが、「何も関係ありません。」といって、まったく取り合ってくれなかった。まさか、「毎日5合、酒を飲んでいいか。」とは聞けなかったし、聞いても答えは明らかである。
 このように、現在の医療機関では、「治療しない治療」が進んでいる。

 ところが、このようなことはまだ少ない。前にも書いたが、普通は、病院に行くたびに、山ほどの医薬品を購入させられる。
 あるとき、病院の待合所にいた老人患者と話していたら「自分は、PSA値が75もあり、ホルモン療法を受けている」と言う。PSA値4~6程度でびくついていた私が恥ずかしい。
 その患者さんは、「ホルモン療法のおかげで、非常に体調が悪くなった」と言っていた。もしかして、何もしないほうがよかったかもしれない。

 今朝のニュースでは、国民医療費が、2011年度には38.6兆円にもなったという。今年は、40兆円を超えているはずだ。一人当たり年間30万円以上にもなる。
 本当は、治療を受けないほうがいい病気は多い。今の「医・薬分業制」は、医者の技量を明確にするのではないか。ヤブ医者ほど儲かるような仕組みは、変えなければならない。


 同じことは、国の政策にも言える。ポピュリズムに走って、目先だけを取り繕えば、国そのものが、死んでしまう。何もしないことも、立派な政策のひとつである。
 企業診断でも、一方的なコンサルほど企業にとって迷惑なことはない。

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