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放射線の人体影響 原子力フォーラム講演より(9月23日)

 放射線の人体に対する影響など、誰もわかっていない。そのため、危険性だけが独り歩きする

 昨日、丹南産業フェアで行われた「原子力フォーラム」に参加した。講義が2つあった。
まず、「もんじゅの安全対策の取り組みについて」という題で、原子力開発機構の飯島隆氏。つぎに「知ろう 学ぼう 放射線」という演題で、富山大学の鳥養祐二氏が講演した。
 最後に、30分ほど意見交換会を行って終了した。

 この中で、鳥養祐二氏の放射線に関する説明に興味があった。講義であらためて確認したことは、被災地の20~50㎜Sv/年という線量は、全く問題がないこと。そしてまちがいなく言えるのは、放射能を恐れるあまり、おかしな行動をしてストレスを溜めることが、最も悪いということだけである。
 今回の鳥養氏の説明は、あまり流暢でないだけに、誠実さがにじみ出ており、利権まみれの「原子力ムラ」という感じはしなかった。

 ただ講演の内容は、初歩的な知識を並べただけで、取り立てて新しい知見を得ることはなかった。これまで筆者が、いろんな文献などで仕入れたことの再確認である。もっとも、1時間足らずで、放射線のことを幅広く伝えるのは無理である。これではかえって、人々の不安を掻き立ててしまったのではないか。
 今回の場合も、講演内容は、放射線の人体への影響だけに絞ったほうが良かったと思う。できれば、これまで散々人体リスクを煽ってきた学者諸氏(児玉龍彦氏、小出裕章氏、武田邦彦氏、肥田舜太郎氏、小佐古敏荘氏など)の論説について、学術的な反論があると面白かった。

 筆者が知りたかったのは、低線量被ばくによる活性酸素発生の程度である。たとえば、年間100㎜Svという線量は、毎日ジョギングを300m行ったと同じなのかどうか、ということだ。放射線もジョギングも、いずれも活性酸素は発生するが、同時に免疫力も強化される。
 たぶんこんなことは、特別な研究者以外調べたことはないはずで、質問しても(生体の専門家でない)講師を困らせるだけであったろう。すなわち、放射線の影響と言っても、総合的にすべてを判断できる「専門家」など、この世にはいないのである。

 質問と言えば、参加者の一人が「内部被ばくについて教えてほしい」と言っていた。こんな漠然としたことを、簡単に説明するのは大変である。案の定、鳥養氏は説明に四苦八苦し、質問者も何かぶつくさ言っていた。たぶん、この人も「反原発」者の一人なのかもしれない。
 こういう人たちが聞いている中で、放射線の安全性を強調するのは大変である。ほんとうは鳥養氏は、もっと安全を強調したかったのだと思うが、遠慮しているのがありありと見えた。
 このようにして、危険性だけが独り歩きしていくのだ。
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