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マタハラ論争を斬る(9月11日)

 この世で最も大切な「仕事」は、子孫を残し育てることである。それ以外は、この「出産・育児」をバックアップする付随的なものにすぎない

 作家の曽野綾子氏が「週刊現代」に寄稿した内容が、物議を醸している。セクハラやパワハラ、マタハラを訴える女性社員を「甘ったれ」と呼ぶなど、過激な見出しが躍ったからである。 ネット上では、議論が白熱している。

 曽野氏の寄稿は、まず出産した女性社員に対する嫌がらせを意味する「マタハラ」を取り上げた。「経済の単位である会社には、男も女もない」とし、女性が出産したらいったん退職してもらい、子育てが終わってから再就職すればよい、と提言した。待機児童問題については、「本来赤ちゃんは母親が、収入を減らしてでも家で育てるもので、保育所を増やす必要はない。」という。
 産休制度も「会社にしてみれば、本当に迷惑千万な制度」である。産休中は新たに採用するわけにもいかず、職場でやりくりしなければならない。だから女性を責任あるポストには置けない、という。
 パワハラ、セクハラと騒ぎ立てる女性は、幼稚である。夜勤や徹夜を嫌がる女性は「夜通し遊ぶことができる女性なら、夜通し働くことも可能です」と正論を述べた。

 もちろん、これに対する反論は多い。といっても、いつものメンバーである。社会学者の上野千鶴子氏、弁護士の伊藤和子氏などだ。彼らはなぜか、この手の記事には、ヒステリックに反応する。日頃、言論の自由を謳歌しているはずなのに、異なる主張なら「週刊現代」に掲載したことまで否定するとは、あきれた御仁たちである。

 と書くと、筆者までが、セクハラおじさんだと思われるかもしれない。筆者の考えは、上野千鶴子氏や伊藤和子氏とは、まったく正反対だからである。しかし、曽野綾子の考えとも、少し異なっている。
 異なるのは、「出産・育児」の重要性についての考え方である。ここで、すこし別な観点から考えてみよう。

                才女

 上野千鶴子氏や伊藤和子氏などが書いた記事を見ても、「出産・育児」と「仕事」では、どちらが重要なのかがはっきりしない。「仕事」が一番で、「出産・育児」は2の次である、と考えるのだろうか。だから、「育児」は、保育所という外注に依存しなさいと言っているようにも見える。それにしては、熱を出した子供のために早退や休暇を取ることを要求するなど、「仕事」を疎かにしようとしているのが不思議である。
 要は、中途半端なのだ。「出産・育児」と「仕事」のどちらを優先したらいいのかを、明確にしていない。そんなことはできないと言っても、その優劣をつけることができなければ、この議論は成り立たない。

 筆者からはどう見ても、彼らは、「「仕事」を重視したい(給料は人並みに欲しい)のに、女性は「出産・育児」を抱えているから、きつい仕事は遠慮させてほしい。」と言っているようにしか思えない。

 その点、曽野綾子氏の主張は明快である。「赤ちゃんは母親が、収入を減らしてでも家で育てるもの」と言う。つまり、「出産・育児」は、お金を犠牲にしてでもしなければならない重要なもので、「仕事」は、あきらかに2の次である。

               胎内くぐった H27.9.05

 筆者はこれをもっと進めて、「出産・育児」こそが、世の中で最も重要な「仕事」だと考えている。いったい、これ以上重要な「仕事」が、他にあるだろうか。人間が生物の端くれである以上、いちばん大切なことは、子孫を残すことである。それ以外の「仕事」は、この「出産・育児」をバックアップするための、付随的なものにすぎない。

 そのため、昔から男女の関係は、「鵜飼い」と「鵜」の関係であった。もちろん、女性に金銭を貢ぐ男性が「鵜」である。多くの夫婦関係をみればわかる。たいてい、「出産・育児」という、この世で最も重要な仕事をしている女性に対して、男性がせっせと貢いでいる。貢ぐための行動が、「仕事」なのだ。
  
 女性が「出産・育児」を犠牲にしてまで、いったい何の「仕事」をするのか。その「仕事」は、どのように世の中のためになっているのか。せいぜい、いま生きている社会、自分たちの生活のためだけではないのか。そんな「仕事」こそ、2の次、3の次であろう。そんなものは、男にやらせておけばいい。
 これは、「労働者の権利」などと言う次元の話では、まったくない。

               文殊山胎内H25.11.24

 ただ筆者が、曽野綾子氏の考えと違うのは、「出産・育児」という、この最高レベルの「仕事」に対して、直接国が、金銭で報いてもいいのではないかということである。(その場合、国が子供の教育内容に口を出すのは当然である)。いくら、「お金を犠牲にしてでも」といっても、最低限の生活は必要である。
 財務省は反対するだろうが、財政赤字は全く問題ない
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