ものづくり補助金採択における加点
客観的指標を重視するのは、事業内容をまともに評価できないから?
先周、ものづくり補助金第5次募集の採択発表があった。
いまは、ビッグな「事業再構築補助金」の陰になっているが、「ものづくり補助金」も並行してまだまだ続く。
採択状況をみるため、もの補助金サイトを見て、ショックを受けたことがある。
サイト中「データポータル」の「加点項目の数」によると、加点項目がひとつ増えるたびに、大きく採択率が上がるのである。
加点項目ゼロで採択率15%しかないのに、加点1個では22%、2個で35%、3個あれば48%、4個で63%である。加点項目が5つになると71%にもなる。
ここまで「加点」が有利に働くとは思わなかった。これでは申請書の内容より、加点項目の数によって左右される。少なくとも、加点が2つ以上なければ、採択は非常に厳しい。
面白くはないが、これで一つ疑問が解消した。
私が直接支援した案件は、すべて加点項目一つである。とくに不採択になった2件は、前年採択され(減点)ているため、加点項目ゼロとなる。これでは、よほど内容がよくなければ採択されない。
「たかが」加点くらい、事業計画の内容で跳ね返せると思っていたのは、とんでもなく甘かった。今ごろ加点の重要さに気が付くとはうかつであった。コロナ感染の影響で宴会が無くなり、同業者間の横のつながりが無くなったことが影響している。
ただ大きく加点しようと思ったら、国策としての賃金拡大が必要である。
最低賃金は、いまの半分以下が望ましいし、有料支援する場合、企業負担を強いる加点を薦めるわけにはいかない。

また「データポータル」をみると、支援報酬の大きさでも差がついている。支援金額0~5%では採択率43%に対し、支援報酬~10%で50%、~15%になると58%に跳ね上がる。15%なら1千万円の補助金で150万円にもなる。
金額が大きいと支援に力が入るのは当然であろう。ちなみに、支援があった場合の平均支援料は10%程度と思われる。
現在第6次募集(締め切り5月13日)が行われている。
加点がここまで重要だと、逆に申請書の作成がいびつになる。おそらく、事業内容をまともに評価できないので、このような客観的指標での採択になったのだと思う。内容を吟味してきたものにとっては、やる気をなくす。
「事業再構築補助金」は、まともな審査ができるのであろうか?
先周、ものづくり補助金第5次募集の採択発表があった。
いまは、ビッグな「事業再構築補助金」の陰になっているが、「ものづくり補助金」も並行してまだまだ続く。
採択状況をみるため、もの補助金サイトを見て、ショックを受けたことがある。
サイト中「データポータル」の「加点項目の数」によると、加点項目がひとつ増えるたびに、大きく採択率が上がるのである。
加点項目ゼロで採択率15%しかないのに、加点1個では22%、2個で35%、3個あれば48%、4個で63%である。加点項目が5つになると71%にもなる。
ここまで「加点」が有利に働くとは思わなかった。これでは申請書の内容より、加点項目の数によって左右される。少なくとも、加点が2つ以上なければ、採択は非常に厳しい。
面白くはないが、これで一つ疑問が解消した。
私が直接支援した案件は、すべて加点項目一つである。とくに不採択になった2件は、前年採択され(減点)ているため、加点項目ゼロとなる。これでは、よほど内容がよくなければ採択されない。
「たかが」加点くらい、事業計画の内容で跳ね返せると思っていたのは、とんでもなく甘かった。今ごろ加点の重要さに気が付くとはうかつであった。コロナ感染の影響で宴会が無くなり、同業者間の横のつながりが無くなったことが影響している。
ただ大きく加点しようと思ったら、国策としての賃金拡大が必要である。
最低賃金は、いまの半分以下が望ましいし、有料支援する場合、企業負担を強いる加点を薦めるわけにはいかない。

また「データポータル」をみると、支援報酬の大きさでも差がついている。支援金額0~5%では採択率43%に対し、支援報酬~10%で50%、~15%になると58%に跳ね上がる。15%なら1千万円の補助金で150万円にもなる。
金額が大きいと支援に力が入るのは当然であろう。ちなみに、支援があった場合の平均支援料は10%程度と思われる。
現在第6次募集(締め切り5月13日)が行われている。
加点がここまで重要だと、逆に申請書の作成がいびつになる。おそらく、事業内容をまともに評価できないので、このような客観的指標での採択になったのだと思う。内容を吟味してきたものにとっては、やる気をなくす。
「事業再構築補助金」は、まともな審査ができるのであろうか?
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