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秋の文殊山

 秋晴れの半日、文殊山(365M)に登った。10か月ぶりである。

 平日なのに登山者は多い。9時過ぎ二上登山口に入ったときは、約40台と駐車場の8割がた埋まっていた。台風が近づき、明日からしばらく雨模様だからか。登り1時間と下り40分の短いコースなので、頻繁に人と行きかう。数人を除き、ほぼリタイヤした60~70才以上の高齢者である。

 大文殊では、真新しい祠が完成間近であった。これだけ立派なら、中で宴会ができる。
 奥の院の真下に鎮座する、胎内岩も健在であった。ここを潜るたび、生まれ変わったような気持ちになる。

  文殊御殿 R2.10.07    胎内御殿 R2.10.07

 ただ、大文殊から奥の院への500Mほどの山道は、狭いうえに上り下りが連続して、歩きやすいとは言えない。また、奥之院一つ手前のピークは、道がわかれていた。迷う人もいるに違いない。
 下りでは、ひざを痛めてしまった。これでは本格的な登山ができるか、先が思いやられる。 

        新幹線 R2.10.07

 また、恐れ多くも文殊山のど真ん中をぶち向いて、北陸新幹線の高架橋が足元から福井市の中心街に伸びている。福井を滅ぼすミサイルが、弧を描いて、飛び込んでいくように見える。これがあと数年で開通する。

 東海道線の代替線をつくるという国策だから、福井市が衰退し、市民の鉄道旅行がいっそう不便になるのは、我慢しなければならない。福井市をはじめ、沿線各地でつくられている広大な駅舎も、数年経てば閑古鳥が鳴く。
 ではどうしたらいいか。

 新幹線と合わせて福井市も、原子力エネルギーの処分場(長期保存場)に立候補したらどうか。北海道寿都町との競争である。この文殊山のふもとに、未来のエネルギー源が生まれる。適度な放射線を出すことで、ラムサールのような、渡り鳥の休息地になる可能性がある。人間には、健康浴と文殊の知恵が授かる。
 怖いもの見たさの観光客で、溢れかえるに違いない。
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