日本国憲法の病
*政治・経済* > 憲法、法律、選挙、裁判 - 2020年05月03日 (日)
憲法など改正しなくても、自衛隊を国防軍と改名して軍事予算を倍増できる
安倍政権の最大課題であった憲法改正がまったく進まない。
いま憲法の見直しが必要かどうか尋ねたNHKのアンケートでも、必要だという人は13%に過ぎない。欧米のように新型コロナを拡大させ、どさくさにまぎれてやればいいのだが、どうもそんな度胸はなさそうである。
逆に中国が、いまの惨状を利用して、領土や経済侵略を拡大している。アメリカの空母が機能不全に陥っているすきに、南シナ海の領土を固め、台湾への武力攻撃を狙っている。つぎは沖縄、九州とくる。事態は深刻である。
IR事件であらためて分かったように、中国の魔の手が日本の三下政治家にまで及んでいる。日本の与党政治家も丸め込まれている(もとより野党は中国そのものである)。
これでは、まともな国会審議などできない。やがて交代する次期首相候補には、なおさら憲法改正できる政治家はいない。
緊迫する国際情勢を鑑みると、病的に「戦争放棄」を宣言している現行憲法の改訂は喫緊の課題である。現体制のままの日本では、近隣諸国の餌食になるだけでなく、アメリカに良いようにしゃぶりつくされる。これでは困る。
私をはじめ、まともな日本人はそのように思っていた。

しかし憲法の見直しは、ほんとに必要なのか。
篠田英朗氏(政治学者)の著書を読むと、どうもそうではない。これまで教科書に掲載され、徹底的に信じ込まされてきた日本国憲法の原則は、真の意図を根本からねじ曲げられていたのかもしれない。氏によれば、これまで私が「護憲ムラ」の住人と呼んでいた、東大法学部を中心とする法曹界の重鎮は、とんでもない誤りを犯していたのである。
篠田氏の最新の著書「憲法学の病」は、その憲法解釈に関する考え方を示すもので、以下のようなことが書かれている。
①日本国憲法9条では、国際法秩序を維持するための自衛権は放棄されていない
②9条2項の「戦力不保持」の文言では、自衛権行使手段の不保持は宣言されていない
③世界中に、「交戦権」という用語も権利もない。9条2項はそう宣言しているだけ
④日本国憲法の唯一の原理は、前文に示す「国政は、国民の厳粛な信託」である
⑤憲法前文の「平和を愛する諸国民」とは、国連加盟国のことである
⑥前文では政治道徳の法則として、国際協調主義が謳われている(他国を無視しない)
この著書では、日本国憲法解釈を歪曲し日本に定着させた護憲ムラの、芦部信喜氏、長谷部恭男氏、石川健治氏、木村草太市などを、徹底的に叩いている。護憲ムラの人々は、ほんとにガラパゴス島の住人であった。
数年前篠田氏が書いた「ほんとうの憲法」を合わせて読むと、日本の1国平和主義が、いかに日本国憲法の精神を蹂躙しているかを認識できる。現行の日本国憲法は、ガチガチの平和憲法などではまったくなかったのである。

それなら、なにも躊躇することはない。
憲法改正は必要ない。いまのままで日本は、充分「普通の国」に変わることができる。集団的自衛はもちろん、自衛隊を国防軍と改名して軍事予算を倍増する。いま仕事がなくて遊んでいる人は山ほどいる。じいの決死隊に頼らなくてもいい。
とりあえず、中国と北朝鮮を恐れない核兵器をもつことである。
安倍政権の最大課題であった憲法改正がまったく進まない。
いま憲法の見直しが必要かどうか尋ねたNHKのアンケートでも、必要だという人は13%に過ぎない。欧米のように新型コロナを拡大させ、どさくさにまぎれてやればいいのだが、どうもそんな度胸はなさそうである。
逆に中国が、いまの惨状を利用して、領土や経済侵略を拡大している。アメリカの空母が機能不全に陥っているすきに、南シナ海の領土を固め、台湾への武力攻撃を狙っている。つぎは沖縄、九州とくる。事態は深刻である。
IR事件であらためて分かったように、中国の魔の手が日本の三下政治家にまで及んでいる。日本の与党政治家も丸め込まれている(もとより野党は中国そのものである)。
これでは、まともな国会審議などできない。やがて交代する次期首相候補には、なおさら憲法改正できる政治家はいない。
緊迫する国際情勢を鑑みると、病的に「戦争放棄」を宣言している現行憲法の改訂は喫緊の課題である。現体制のままの日本では、近隣諸国の餌食になるだけでなく、アメリカに良いようにしゃぶりつくされる。これでは困る。
私をはじめ、まともな日本人はそのように思っていた。

しかし憲法の見直しは、ほんとに必要なのか。
篠田英朗氏(政治学者)の著書を読むと、どうもそうではない。これまで教科書に掲載され、徹底的に信じ込まされてきた日本国憲法の原則は、真の意図を根本からねじ曲げられていたのかもしれない。氏によれば、これまで私が「護憲ムラ」の住人と呼んでいた、東大法学部を中心とする法曹界の重鎮は、とんでもない誤りを犯していたのである。
篠田氏の最新の著書「憲法学の病」は、その憲法解釈に関する考え方を示すもので、以下のようなことが書かれている。
①日本国憲法9条では、国際法秩序を維持するための自衛権は放棄されていない
②9条2項の「戦力不保持」の文言では、自衛権行使手段の不保持は宣言されていない
③世界中に、「交戦権」という用語も権利もない。9条2項はそう宣言しているだけ
④日本国憲法の唯一の原理は、前文に示す「国政は、国民の厳粛な信託」である
⑤憲法前文の「平和を愛する諸国民」とは、国連加盟国のことである
⑥前文では政治道徳の法則として、国際協調主義が謳われている(他国を無視しない)
この著書では、日本国憲法解釈を歪曲し日本に定着させた護憲ムラの、芦部信喜氏、長谷部恭男氏、石川健治氏、木村草太市などを、徹底的に叩いている。護憲ムラの人々は、ほんとにガラパゴス島の住人であった。
数年前篠田氏が書いた「ほんとうの憲法」を合わせて読むと、日本の1国平和主義が、いかに日本国憲法の精神を蹂躙しているかを認識できる。現行の日本国憲法は、ガチガチの平和憲法などではまったくなかったのである。

それなら、なにも躊躇することはない。
憲法改正は必要ない。いまのままで日本は、充分「普通の国」に変わることができる。集団的自衛はもちろん、自衛隊を国防軍と改名して軍事予算を倍増する。いま仕事がなくて遊んでいる人は山ほどいる。じいの決死隊に頼らなくてもいい。
とりあえず、中国と北朝鮮を恐れない核兵器をもつことである。
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