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専門家の役割

 日本のあらゆる業界は、自らの専門分野をヌシ化し肥大化をはかってきた

 先日も書いたが、新型コロナの診断・治療において、現場の医師は、どんな役割を果たしているのか。おそらく「専門家」として、われわれの見えないところで活躍しておられるはずだ。一方で、TVのワイドショーに出て、無責任コメントばかり言っている人もいる。

 ただ、もしわたしが新型コロナに罹っても、医者がまともに治療できるとは思えない。これまで70年、私が患者として診てもらった経験からである。私が専門の医者でなければできないと思ったのは、たったの3回。盲腸と蓄膿症の手術、そして肛門につき刺さった魚の骨の処理のときだけであった。

 もっともこのようなことは、医者だけではない。
 企業診断を行う経営コンサルタントも同じである。経営の「専門家」を見渡しても、経営難の企業に的確なアドバイスができる人はきわめて少ない(弁護士のように最初から潰そうとしないだけましであるが)。口は達者でも、相談内容を見ていると心配になる。

               必死の救命行為 H28.11.13

 われわれは、専門家の知見を信奉しすぎないほうがいい。世の絶対真理に対し、専門家でもできることはわずかである。
 たとえばPCR検査を受けるには、医師が患者に対し新型コロナの疑いありと診断している。増えてきたといっても、陽性率の全国平均はまだ10%である。つまりいまでも、90%はハズレ、つまり陽性ではない。最初の頃、保健所に断られたという件数を含め、99%は空振りであった。これでは陽性確率を高めてからPCR検査を受けるという、交通整理の役割も果たしていないのではないか。

 どの分野でも、専門家は自分の業務領域をブラックボックス化し、だれにも触れさせないようにしている。いわゆる「ヌシ化」である。危機意識を煽り、自らの専門分野の肥大化をはかってきたのが、日本のあらゆる業界である。
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