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文書改ざん自殺

 日本の硬直した官僚機構の「文書重視主義」が、人を殺してしまったのである

 今朝の福井新聞の1面右の方に、「自殺の財務局職員妻が提訴」とあり、そのすぐ左の紙面に、弁円(鎌倉期の禅僧)の「文字言句はこれ絵にかける餅のごとし」の言葉が、解説とともに掲載されてあった。
 わざと、近くに並べて掲載したのは、何か意味があるのか。

 周知のように財務省職員は、上司から森友文書の「改ざん」を強制され、自殺に追い込まれたとされている。提訴に当たって、「これが財務官僚国家。最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ。」などと書いた、職員の手記が公開された。
 それがほんとなら、むごい出来事である。

                文殊菩薩
 
 それでも我々庶民から見たら、たかが文書である。
 こんなことで自殺者が発生する組織こそ、おかしいのではないか。日本の硬直した官僚機構の「文書重視主義」が人を殺してしまったのである。かって原子力規制委員会の安全審査でも、関電幹部の一人が膨大な文書に潰され、亡くなってしまったことがあった(なぜかこちらはあまり問題にならない)。

 さきの弁円は、「言葉はコミュニケーションの道具で、言葉で示されたものは実在でない」と説いている。文書や言葉は、それを書いたり発する人の、いっときの「思い」に過ぎない。人によって思いは異なるし、時間がたっても変化する。実在でないものに命を懸けるのは、なんともおぞましい。

 一方マスコミのなかには、朝日新聞のように、つぎつぎとインチキ記事を垂れ流しても、何ら恥じることのない組織もある。
 ここまでいくと、反対方向で、行き過ぎである。
 なにごとも、ほどほどなのである。
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