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ピンチはチャンス

 環境が変わったとき、いち早く人々のニーズを捉える企業が成功する

 新型コロナの影響で、ほとんどの企業は商売あがったりである。飲食店や小売店は、お客が来ない。宿泊施設は閑古鳥が鳴いている。スナックやナイトクラブなど、「濃厚接触」を求められる企業は、ハイリスクのお客に対し、ビクビクしながら商売を行っている。製造業は、原料や部品が入らず生産できない。できたとしても、売れるかどうかわからない。

 このままでは、リーマンショック以上に経済活動が鈍り、企業はバタバタつぶれる。
 政府は、無担保・無保証・無利子の融資を実行しているが、生真面目な経営者は借りようとしない。老い先短いのに借金を増やしたくないのである。

            抗菌マスク裏面     おかめありがとう


 このような沈滞した中で、気炎を上げている福井の中小企業がある。
 アパレルの縫製企業(㈱ファインモード)と和紙製造企業(㈱石川製紙)が連携し、抗菌マスクを開発して販売を始めたのである。年初来から、マスク不足が叫ばれているのに、国内では供給体制が整っていない。大量生産は無理でも、中小企業の特性を活かし、付加価値の高いマスクの製造を始めた。
 しかも洗って、繰り返し(使いようによっては何年も)つかえる。そこそこ汚れてきたら、ペットのおむつカバーに転用できる?
 もちろんマスクは、最高のファッション商品である。

 マスコミに取り上げられたことから、受注に生産が追い付いていない。
 単価1500円(税抜き)とやや高いが、コストを考えたら「良心的」な価格である。同じようなマスクは、ネットでは数倍で売られている。
 縫製工場でマスクを製造することは、だれもが考える。だが、実際にやる人はその1%もいない。その1%になるかどうかが、成功の分かれ目なのである。

             抗菌マスク表面    ファッションマスク

 もともとこの2社は、以前から独自の製品を開発してきた。すでに抗菌和紙は10年前にできていたし、このアパレル縫製会社もつぎつぎとオリジナル製品をつくっている。もちろん、いくらいい製品でも、簡単に売れるはずがない。だがその開発に向かう姿勢が、このような機会を捉えたのである。

 どんな世の中になっても、必ず人々が求める商品やサービスがある。とくに今回のような非常時には、必ず日常と異なるニーズが発生する。環境が変化したとき、そのニーズをうまく捕まえることができるかどうか。アイデアはいくらでも出てくるはず。それを活かせる企業だけが生き残っていく。
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