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日本は多品種少量生産の誤り(8月10日)

 製造業復活のチャンスは、円安で一息つける今しかない

 中国などアジア諸国にモノづくりの拠点が移って久しい。日本では、従来型のモノづくりはほとんどできなくなった。日本でモノづくりを行う場合には、中国などアジア諸国との棲み分けが必要であると言われてきた。
 すなわち、アジアでは普及品を大量生産し、日本では多品種を少量づつつくり、差別化しようというものである。福井の誇る眼鏡産業や、他の多くの企業もこの方針で、事業を行ってきた。

 しかし考えてみると、このやり方は極めて不合理である。人件費の安いアジア諸国で、効率の高い大量生産を行い、わざわざ人件費の高い日本で、効率の悪い多品種のつくり方する。たとえば、人件費が3倍、効率が3倍違うとすると、日本で作った場合には、9倍ものコスト高になってしまう。したがって、多品種少量品は、大量生産品に比べ、10倍以上もの価値がなければ、まともに売れないことになる。

 もちろん、数が少ないということでの「希少価値」はある。しかし、それだけで10倍以上もの付加価値を付けることは難しい。アジア諸国と同じようなもの、少しぐらいいいものでは焼け石に水である。多少の効率アップぐらいでは、追いつかない。土俵を間違えてはいけない。
 多くの日本のモノづくり企業は、そこを見誤ってきた。単に、同じようなものをいくら多品種で作っても、だめなのだ。圧倒的な付加価値がなければならない。
 
 モノづくりは、そこに知恵を結集させる必要がある。円安で一息つき、復活できるチャンスは、今しかない。ここで踏ん張らなければ、その土台までをなくしてしまう。

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