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SDGsビジネスセミナー

 成熟製品でも、デザインや販売方法を工夫すれば、いくらでもビジネスチャンスがある

 昨日、SDGsビジネスセミナーを聴講した(主催は福井県中小企業診断士協会)。
 SDGsとは、持続2001年に策定されたMDGs(ミレミアム開発目標)の後釜で、2015年の国連サミット「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で提唱。2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す。貧困や飢餓をなくすなど、17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上で「誰一人取り残さない」ことを誓う。
 この理念の下でSDGsビジネスを展開中の、県内中小企業2社の事例発表である。


 まず建設コンサルタント山田技研(株)のJICA支援事業「北陸の冬期道路管理技術のモンゴルへの導入」。モンゴルウランバートルで、道路凍結防止剤の塩分濃度と路面温度を管理するシステムを構築しようとするものであった。
 当社はこれまでも、積雪センサーなど独自の機器を開発し、国内の公共事業に使用されていた。まだ調査段階であるが、このモンゴル事業が成功し採用されれば、自社開発した塩分濃度測定器などを、海外向けに販売でき、販路をグローバル拡大することができる。

 つぎに小浜の箸メーカー、スタイル・オブ・ジャパン㈱による、「福井県産間伐材による塗箸の開発・販売」の発表である。これは表題通り、福井の間伐材を使用して製品・販路の開発を行った。2018年の「地域産業資源事業」に認定されている。
 成熟業界の箸製品でも、デザインや販売方法を工夫すれば、いくらでもビジネスチャンスがあることを見せてくれた。世の中に箸は無くならない。

               中小企業施策 R1.9.07

 だがいずれの企業も、SDGsはいかにも後付けのような気がする。むしろ、SDGsを「大義名分」として、うまく利用したのではないか。利用できるものは何でも利用する。合理性が求められる企業経営に、欠かせない資質である。
 
 たとえば前者で、凍結防止に塩化ナトリウムを常時使うのは、環境配慮でやや疑問である。
 後者においては、日本の木材輸入量は、年間約5000万㎥もある(半分はパルプ・チップ)。日本で箸の生産量を年間1億膳とすれば、1膳20㎤としてせいぜい2000㎥。歩留まりを入れ4000㎥でも、輸入量全体の0.008%にしか過ぎない。当社の割合はさらに一桁下がる。

 ここで、年間250億膳も消費する割り箸なら、木材輸入量の2%にもなる。本物のSDGsならこれを何とかしたい。たとえば、使った後で燃焼させ熱源として利用する。そのための携帯コンロの開発。大量に使用する飲食店などでの活用法等である。
 じつはこれまで何度も試みられ、ことごとく失敗してきた。だからまた試みようとする者はいない。これこそビジネスチャンスである。
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