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徳勝龍の優勝

 インタビュー訓練を繰り返すことで、メンタル面で優位になり他を圧倒した

 大相撲初場所は、幕内番付の最下位にいた徳勝龍が、最高優勝を飾った。しかも14勝1敗の好成績で、千秋楽には正攻法で大関をも下している。その相撲内容もさることながら、優勝後のインタビューが、日本中の相撲ファンを喜ばせた。

 まずインタビューに先立って、四方にお辞儀したのも新鮮である。さらに、優勝を意識したかどうか聞かれたとき、「意識することなく」と言って、すかさず「うそです。めっちゃ意識してました」と笑いを誘う。そのあと、「バリバリ、インタビューの練習をしていました」と続け、観客を引き付けた。 
 そのあと、師匠が場所中に亡くなったことに触れるなど、彼の言葉すべてが、「金言」として語録に残った。もしこの優勝が年末なら、いくつかは流行語大賞に選ばれたはずである。

                雷電

 徳勝龍が優勝を意識しながら、ガチガチにならず白星を重ね、最後は大関まで破った秘訣はなにか。そしてなぜ、わずか数分のやり取りで、ここまで人々を「感動」させたのか。
 それは、彼自身が言った、「インタビューの練習をしていました」ということに尽きると思う。

 推測するに場所の後半、優勝がちらついてから、彼はなんども、優勝インタビュー練習を繰り返したのではないか。インタビュー訓練を繰り返すことで、緊張感が薄れ気持ちがほぐれる。このメンタル面での優位性が他を圧倒したように思える。
 何十回も練習したと考えれば、とっさのインタビューで、あのように気の利いた受け答えができても不思議ではない。

 このことは以前、「メンタルコーチの効用」というタイトルで、飯山晄朗氏(中小企業診断士、各種認定コーチ)の講義を紹介したときに書いたことがある。「メンタルコーチ」とは、常にプラス思考の言動を取っていることで、それが実現してしまうという、魔法のような手法である。あらゆる面で組織や人の可能性を伸ばせる。

 もちろん、インタビューの練習をやれば、必ず優勝するとは限らない。勝負では必ず誰かが負ける。皆が同じことをやれば、別の工夫をして、その上をいかなければならないのである。
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