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金融機関への不信

 世の中には、永久に使用されない預貯金、国債、投資資金などがわんさか眠っている

 今年父親が亡くなったとき、相続手続きの必要な資産は、土地と郵便貯金の2種類だけであった。それでも充分すぎるほど厄介であった。時間余裕のない現役世代なら、とてもできなかった。政府は、相続手続きを複雑にすることで、関連の士業をサポートしているといえる。

 そのつぎ、私自身の相続を考えてみると、まことに心もとない。
 相続したばかりの、土地については、まだ証書のありかを覚えている。だが預金など金融資産は、ほとんど妻が管理している。どの銀行に預貯金がどれほどあるのか、さっぱりわからない。国債を買ったといわれても、証書があるわけではない。おそらく、先に妻が亡くなったら、私の金融資産の半分はどこかに消えてしまう。

               金が飛んでいく

 ものづくり企業では、在庫の3割は不良在庫とされる。また商品券の2割以上は、期限切れなどで使えなくなる。それ以上に、永久に使用されない預貯金、国債、投資資金などが、わんさか眠っているのではないか。いくら業績が悪くても、金融機関が潰れないわけがわかったような気がする。

 すなわち政府の赤字国債(つまり借金)の大半は、個人の不良在庫として、金融機関に眠っているのである。お金は、天下の回りものではない。かならずだれか、胡散臭い人々の懐に入る仕組みになっている。
 
                タヌキの金玉
 ではどうしたらいいか。
 問題なのは、お金が眠っていることである。
 それなら、パァッと使えばいい。国は赤字国債など気にしていたら、供給力が無くなり国力は弱る。政府はどんどんお金を遣い、国力を高めていけばいいのである。それが政府の役割である。「桜を観る会」で5000万円しか遣わないのは、いかにもみみっちい。
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