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美浜原電見学ツアー(つづき)

 施設の外観や内部見学を、観光の目玉にするくらいの工夫があってもいい

 昨日の原電見学ツアーは、もちろんメインの美浜原電も見学した。3基の原子炉を有する美浜原電所は、1、2号基が廃炉作業中である。最大出力の3号基は、40年の運転期間を20年延長することが許され、いま災害対策工事を行っている。そのため毎日2800人が働いているという。20年延長と言っても、休止期間が入り実質的には13年しか延長できない。これだけお金をかけて13年で採算が合うのだから、よほど原発以外の電力コストは高い。

 PRセンターで、30分ほど講習のあと、原電のバスに乗って敷地内を見学した。そのあとセンターに戻って質疑応答。およそ2時間コースである。PRセンターと敷地は、400Mほどの橋で結ばれており、敷地に入るときは厳重なチェックを受ける。それでも、意思を持ったテロリストなら入れる。カバンはチェックされても、身ぐるみ検査されることはない。

 といって、大した見学ができるわけでもない。停止したバスの中で、VR画像を使っての説明が2~30分。そのあと、建設中のかさ上げ堤防の上でバスを降り、全体を眺めただけである。なにしろ敷地の広さは、ディズニーランドに匹敵する。遠くに見える原子炉建屋やタービン室、かさ上げ中の防波堤の説明を聞いてもピンとこない。もちろん、原子炉建屋など重要施設には入れない。これは期待はずれであった。バスで移動した距離も、広い敷地のほんの一部、数百メートルくらいしかない。
 (12月予定の診断士見学会では、どこまで見れるのか。もっと突っ込んだ内覧を期待したい。格納容器内は無理でも、冷却プールや蒸気タービンなど、この目で見たい。)

               原子炉PWR

 質疑応答のとき、「高レベル放射性廃棄物ガラス固化体の有効活用」について質問した。最終処分は、トイレの無いマンションと揶揄され、原発最大の弱点とされている。今の計画では、ガラス固化体のまま六カ所村で30~50年冷却し、そのあと最終的に地層処分する。「最終処分地」という、ゴミためになるのは勇気がいる。NINBYばかりの日本で、受け入れ自治体が決まるとは思えない。各地で闇助役の暗躍がはじまる。
 
 他方で、高レベル放射性廃棄物は、数十年もの間、高熱を発するエネルギーの塊である。これを有効活用しない手はない。国を挙げてこのことを推進し、有望な資源を保存するということなら、手を挙げる地域は出てくる。永久機関でないのだから可能性はある。少なくとも、ソーラーパネルより環境にやさしい。
 今世紀末、エネルギーに目覚めた世界人口は、110億人に達する。世界全体で必要なエネルギーは、いまの数倍になる。E=MC2という、格段に効率的な核エネルギーなしで、人々が満足するとはとても思えない。

 だが関電の回答者は、「処分方法は法律で決まっている」の一言であった。技術的に可能かどうかは検討したこともないらしい。まさに深刻な大企業病に罹っている。このままでは茹でカエルである。
 それならむしろ中小企業に任せた方がいいのではないか。あるいは潤沢な内部留保をもつ企業は、ぜひ挑戦すべきである。このためのリスクを国が持つのが、成熟した国家である。

              美浜原発 解体~再生 R1.7.10

 つぎに景観の問題がある。海水浴場や観光地として名高い水晶浜からは、美浜原電が丸見えである。原発を毛嫌いする人や放射脳患者は、景観を阻害されていると思う。そんな人が10人に一人でもいれば、観光地として成り立たない。
 この点では、とりあえず正面に見える1,2号基が無くなれば、景観は大幅に改善される。さらにこれを機に、水晶浜からの景観を配慮した建造物を造ったらどうか。

 もともと原発敷地は、ディズニーランドに匹敵する広大さと、対攻撃性を備えている。大津波はもちろん、核シェルターとして地域住民の避難場所とすることもできる。
 原子炉とあわせ、そのための安全施設を目立つように配置すれば、イメージは大きく変わる。むしろこの施設の外観や内部見学を、観光の目玉にするくらいの工夫があってもいいのではないか。
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