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新幹線と人口減が日本を救う

 新幹線で全国を豊かにすることと、人口減少化で地方を豊かにすることは両立する

 藤井聡氏の「スーパー新幹線が日本を救う」と、藤波匠氏の「人口減が地方を強くする」という、なにやら正反対のような本を読んだ。

 前者の藤井聡氏は、東京~大阪のリニア新幹線開通こそが、日本復活の切り札だと主張する。さらに、日本中に新幹線のネットワークができることで、大きな相乗効果が生まれる。たとえば、金沢~敦賀が大阪に繋がれば、かって東京~大阪間にできた新幹線によって名古屋経済圏が生まれたような効果を北陸にもたらす。また、いま分断されている上越~長岡間に新幹線が通れば、福井・金沢・富山から長岡・新潟まで、日本機側に連なった経済圏ができる。

 四国を通す新幹線も同じである。本州と四国にかかる橋に新幹線が通れば、文字通り離れ小島のような四国が、本州と繋がる。道路は物流が主体であり、大量に人を運ぶ鉄道こそが、地域を結びつける。

                1日2本 Ri.6.26

 しかし、いくら新幹線ができても、日本全体の人口減は避けられない。とくにいまは、地方の衰退が問題視されている。
 一方の藤波氏は、どうすれば人口減少時代に地域の維持ができるかを提唱している。
 限界地域では、補助金などで、都会から若者・リタイア老人を呼び込もうしている。だがいっとき田舎暮らしにあこがれ、移住しても、永続しないことが多い。地域にまともな仕事がないからである。起業しても、地域で成功させるのは都会の3倍難しい。
 また、コンパクトシティは理想であるが、高齢者と同居したくないからか、現実はじわじわ住居は拡大している。

 そこで藤波氏は、人口密度の薄い地域において求められる事業を提唱している。何でも屋、よろずやである。これを、数少ない需要者に対し儲かる事業とするには、何でもできる人、多能工者が活躍するしかない(よろず相談でなく実施者である)。これに加え、AIと合わせた自動運転車や配達ドローンが現実的になれば、限界集落はなかなか消えない。いずれの場合も、運輸局や保健所など、事業上の許認可を大幅に緩める必要がある。
 そしてじつは、人口が減り密度が薄くなるほど、一人あたりの富は増える。その富を利用できるかどうかである。


 藤井氏の言う新幹線で全国を豊かにすることと、藤波氏の人口減少化で地方を豊かにすることは、なにも矛盾していない。お互いの豊かさでお互いを豊かにしていくことになる。
 もうあまり時間がない。このような社会の実現に向け、具体的な方策を早急に練る必要がある。

 だからいい加減、「桜を観る会」のスキャンダルを終わりにしたい。チマチマしたことで今の政権を追い払うのもいいが、つぎ何をするかを誰も真面目に語っていない。それこそ、中国ハニトラの思うつぼである。同時に日本政治の貧困さという大恥を、世界に晒している。
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