FC2ブログ
RSS

日本の物質循環

 国内に限れば、従来型の大量生産~大量消費の経済活動は、着実に変わってきている

 環境白書では毎年、日本の物質フロー図を掲載している。
 図は、西暦2000年から15年経った2015年の物質フローである。
 第四次循環基本計画では、物質フローの「入口」、「循環」、「出口」に関する指標について目標を設定している。それぞれの目標年次は、2025年度である。各指標について、最新の達成状況を見ると、以下のとおりである。

①資源生産性(=GDP/天然資源等投入量)
 2025 年度において、資源生産性を49 万円/ トンとすることが目標(2000年度の約24.2万円/トンからおおむね2倍)。2016年度の資源生産性は約39.7万円/トンで、2000年度
と比べ約64%上昇した。しかし、2010年度以降は横ばい傾向である。

②入口側の循環利用率(=循環利用量/(循環利用量+天然資源等投入量))
 2025年度において、循環利用率を18%以上とすることを目標(2000年度の約10%からおおむね8割向上)。2000年度と比べ、2016年度の循環利用率は約5.4ポイント上昇。しかし、近年は伸び悩んでいる。

③出口側の循環利用率(=循環利用量/廃棄物等発生量)
 2025 年度において、出口側の循環利用率を47%以上とすることを目標。(2000年度の約36%からおおむね2割向上)。2000年度と比べ、2016年度の出口側の循環利用率は約7.5ポイント上昇。しかし、近年は伸び悩んでいます。

④最終処分量(=廃棄物の埋立量)
 2025年度において、最終処分量を1,300 万トン以下とすることを目標(2000年度の約5,600万トンからおおむね8割減)。2000年度と比べ、2016年度の最終処分量は約75%減少した。

 物質フロー2000~2015年

 これをみると、日本の物質循環効率は、2000年度に比べ、大きく向上している。主な要因は、「総物質投入量」が、21億㌧から16億㌧に減少していることである。輸入資源が3~5%減。それより国内資源が11.3億㌧から5.8億㌧と、半分近くに減少している。
 つまり、ムダに物質資源を使わずに循環している。
 森林資源(年間1億トン)などの問題はあるが、従来の、大量生産~大量消費の経済活動は、着実に変わってきているのではないかと思う。

 一方で、国内の資源消費型(環境破壊)のところを、途上国に移行している可能性が大きい。つまり輸入製品が伸びている。全体から見た割合は少ないが、製品をつくるにはその100倍以上の資源を浪費する。その場合は、かえって地球規模では悪化している。国内の修復ビジネスが伸びてきたと考えるのはまだ早い。
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :