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健康寿命

 健康寿命が延びても、それ以上に不健康な期間が長引けば元も子もない

 近年「健康寿命」という言葉をよく聞く。健康寿命とは、人の助けを借りず起床や衣類の着脱、食事、入浴など、自力で生活ができ、健康的な日常が送れる期間のことである。私を含め、人生の終盤に近づく人たちは、この健康寿命を延ばそうと躍起になっている。

 厚生労働省によると、我が国の健康寿命は、2016年で男性72.14歳、女性74.79歳であった。2010年調査に比べると男性が1.72年、女性は1.17年延びている。一方で平均寿命は、2017年の発表によると、男性81.09歳、女性は87.26歳で、健康寿命と平均寿命の差は10年前後ある。その期間は医療・介護機関や家族などの手助けが必要となる。
 したがって我々は、健康寿命を延ばすことで、この不健康な期間を減らすことができると考えていた。

               高齢化した胎内くぐり岩 H29.8.10

 しかし、ことはそう単純ではない。
 2011年調査の平均寿命は、男性79.44歳、女性85.9歳であった。この6年で男性は1.65年、女性は1.36年延びている。つまり健康寿命を延ばしても、「不健康寿命」が短縮されるとは限らないのである。むしろ女性は、健康寿命が尽きてから死ぬまでの期間が長くなった。すなわち健康寿命を延ばすことで、年を取るほど簡単には死ねなくなるのである。

 本来、健康寿命を延ばす目的は、不健康な期間を短くすることにあった。それが逆に、不健康な期間を長引かせるのでは、本末転倒である。健康寿命が100歳になっても、そのあとで不健康な期間が20年にもなったら、社会は大混乱に陥る。


 ではどうしたらいいか。
 ひとつは、健康寿命が延びたぶん、懸命に働くことである。年取ってから安楽に暮らせる時代はとっくに過ぎた。年金の支給額を減らし、80~90歳でも働ける人は総動員する。重労働でも構わない。高齢者が必死に働けば、PPK(ピンピンコロリ)が実現する。

 もう一つは、健康寿命を充分謳歌した人(たとえば90歳)には、安楽死の権利を与えたい。各種麻薬や売春を解禁し、死ぬ前に味わってもらえれば、本物の天国に行くことができる。これは普通に年取った人もOKにしたい。
 7月の参院選挙には、「安楽死制度を考える会」が立候補した。落選したので、当分この問題は先送りになる。
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